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アサギマダラ



アサギマダラ
撮影 2009.8.14 デコ平(福島県北塩原村)

「浅葱色(あさぎいろ)」と言うのは、しばしば「浅黄色」と表記されるので、淡い黄色と思われている節もありますが、実際はやや緑色がかった淡い藍色です。
藍色と花色の中間的な色という説明も見受けられますが、花色という色も誤解されやす名前です。
「花色」と言うのは本来「縹色(はなだいろ)」と呼ばれる色で、ツユクサの色を言います。

江戸時代には着物の裏地として花色木綿がよく用いられました。落語の「花色木綿」という噺が生まれました。
貧乏な男が家賃を催促に来た大家をだます噺で、
「実は泥棒に入られまして」
「何を盗られた」
「着物です」
「袷か。裏は?」
「裏は花色木綿」
「あとは?」
「箪笥」
「お前のところに箪笥があったかな」
「裏は花色木綿」
「バカ、箪笥に裏があるか」
と、こんな噺で、花色木綿が決して高級品ではないことがわかります。

落語には「浅葱裏」という言葉もよく登場します。
吉原の遊郭などで、江戸勤番の田舎侍を侮蔑して言う言葉で、彼らが紺色の着物の裏地に浅葱色の木綿を用いたことを指しています。
藍色は何回も繰り返し染める高級な色なのに対し、浅葱色は1~2回で染まるため、安物の代名詞だったわけです。

アサギマダラの翅には、鱗粉がない、白っぽい部分があります。
この部分の透き通るような淡い青色を浅葱色に見立てた命名なのですが、実はずっと薄い色ですね。

・・・・・・

デコ平は、西吾妻山の中腹に当り、グランデコスキーリゾートからゴンドラが通じています。
ヨツバヒヨドリの大群落が広がる高原では、この花を食草とするアサギマダラがたくさん見られます。
秋になると、アサギマダラは南西諸島や台湾まで、数千キロもの旅をします。
翌年の春にまた日本に渡って来て繁殖し、その子孫が南に渡ります。
いまだにその生態がよくわからない不思議なチョウですが、ヒラヒラと優雅に飛ぶその姿はとても人気があり、日本の国蝶の候補にもなった経緯があります。(実際にはオオムラサキが選ばれました)

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