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今年読んだ本の中から


今年読んだ本の中から、印象に残ったものを数点。

■ミレニアム1(上下)
■ミレニアム2(上下) 
■ミレニアム3(上下) 
スティーグ・ラーソン著 早川書房 各1700円+税(1は2008年12月、2は2009年4月、3は2009年7月)

今年最大の注目作品はこれで決まりだろう。
一応ミステリー小説というカテゴリーに含まれているが、単純な謎解き小説にとどまらず、犯罪小説、スパイ小説の側面も持ち、最後は迫真の法廷小説になる。
小説の面白さを全てパッケージしたような作品で、少々オーバーに言えば、過去に読んだ小説の中で一番面白いと言ってもいいかも知れない。
特に事実上の主人公であるリスベットのキャラクターとしての素晴らしさは特筆に値する。
なお、1は独立した話だが、2と3は繋がっているし、のエピソードが伏線になっている。
1の上巻を読み始めると、絶対に3まで読みたくなるので、10200円の出費を覚悟した方がいい。


■出星前夜 飯嶋和一著 小学館 2000円+税(2008年8月)
飯嶋和一は、3~4年に1作という寡作の作家であるため、88年の「汝ふたたび故郷へ帰らず」以来、全ての作品を読んでいる。
今回の作品は島原の乱を題材にしたもので、反権力の立場で書き続ける飯嶋和一らしい視点が光る。

■水神(上下) 箒木蓬生著 新潮社 各1500円+税(2009年8月)
水涸れに悩む村筑後川流域の村。庄屋5人が、私財を擲って堰を築くことを藩に願い出る。失敗したら全員が磔になるという過酷な条件で許可された。


■グラーグ57(上下) トム・ロブ・スミス著 新潮社 各667円+税(2009年9月)
昨年「チャイルド44」で衝撃的デビューを飾った著者が、その続編を出した。
フルシチョフ政権下でスターリン批判がなされ、その結果として復讐を受けることになった主人公が辿る過酷な試練。
強制収容所への潜入と暴動。後半は動乱のハンガリーに舞台を移す。


■川は静かに流れ ジョン・ハート著 早川書房 980円+税(2009年3月)

■9.11生死を分けた102分 ジム・ドワイヤー&ケヴィン・フリン著 文藝春秋 1800円+税(2005年9月)
世界を震撼させた、9.11同時多発テロにおいて、突入から崩壊までの102分間を当事者の証言で構成したもの。
この内容はアメリカでTV化され、日本でも放映されたので、記憶されている方もいらっしゃるだろう。
技術的な意味で興味深かった点。
サウスタワーの非常階段は3箇所あったが、非常に複雑なルートであったのがかえって幸いして、突入後も1本が生きていたらしい。
ただ、それは当事者たちにはわからなかったので、
この巨大なビルに非常階段が3箇所しかなかったことが欠陥であるかのような意見もあるが、日本の超高層ビルでも非常階段は2本が普通である。
そもそも、燃料を満載したジェット機が衝突するような自体は想定されていない。


■素粒子物理学をつくった人びと(上下) ロバート・P・クリース&チャールズ・C・マン共著 早川書房 各1200円+税(2009年4月)

■軌道エレベーター 石原藤夫・金子隆一共著 早川書房 640円+税(2009年7月)
悲観的な話題ばかりの昨今だが、たまには気宇壮大な話を。
軌道エレベーター(宇宙エレベーターとも言う)は、アーサー・C・クラークの「楽園の泉」その他に登場する、SFには必須のアイテム。
高度36000kmの静止軌道にある衛星から地上までケーブルをつないでエレベーターにするという奇想天外なアイデアである。
困難な課題は2つ。
 そのようなケーブルを作れる素材が有りうるのか。
 いかにして建設するのか。
最近の研究成果によって、やや実現性を帯びてきたこの壮大なアイデアをわかりやすく解説する。
人間のイマジネーションの凄さを垣間見るとともに、未来は意外と明るいかも、と思わせてくれる1冊。

■劔岳・点の記 新田次郎著 文藝春秋 980円(1972年当時)
これは番外編で、今年公開された映画に合わせてパラパラと読み返してみたもの。
映画が原作にかなり忠実であることが改めてわかった。
頂上での錫杖発見のエピソードも
劔岳に最初にアタックしたのは生田信、宇治長次郎、宮本金作、岩本鶴次郎の4人であり、柴崎芳太郎本人は含まれていない。

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