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能蔵のエドヒガン(山梨県南アルプス市)

能蔵のエドヒガン
山梨県南アルプス市(旧八田村)
撮影 2010.3.29

中央自動車道から分岐した中部縦貫自動車道が、釜無川を渡って左にカーブするあたりに、能蔵池(のうぞういけ)という池がある。
何の変哲もない小さな池だが、ここには面白い伝説があった。

能蔵池の主は赤牛で、日照りのときには雨を降らせてくれる有り難い存在だった。
人が集まるとき、頼むと膳や椀を貸してくれたが、次第に返さない者が出てきたりしたため、怒って池を飛び出してしまった。
赤牛は甘利山の中腹にある椹池(さわらいけ)の主になり、その後更に奥の千頭星山にある大笹池に移ってそこの主になった。

神様が「お膳やお椀を貸してくれる」という伝説は各地にあるようで、私も子供の頃、そういう民話を読んだ記憶がある。

ここに登場する甘利山は、レンゲツツジの名所として夙に有名である。
椹池の湖底には、鉄剣が刺さった岩があるという。このことは以前テレビでも取り上げられた。
アーサー王伝説を思わせる話だが、その謂れはわからない。何とも不思議な因縁がありそうな池ではある。
面白いことに、この池にはこんな言い伝えがある。

甘利山山麓の領主、甘利左衛門尉の2人の息子が、椹池で鮒を釣っていると、突然大蛇が現れて、2人の子供を池に引き込んでしまった。
左衛門尉は大いに怒って、汚物を池に投げ込んだり、池の周りに生えていた椹の木を切って池を埋めてしまった。
大蛇はたまらず赤牛に化けて池を飛び出し、奥にある大笹池に身を隠したがこの池も追われ、結局能蔵池に逃れて、以来その消息を絶ったという。

要するに話が逆である。
伝説というものが、各地に伝わるうちに変化して、時には全く逆の話になってしまう、面白い例だと思った。




池の近くに立つエドヒガン。
夾雑物が多く、撮影しにくい桜である。
折から強風が吹き荒れてきたので、肝心の池の方は撮らずに帰って来てしまった。
HPを参照いただきたい。
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kurashi/manabu/shiseki-bunkazai/city-shitei.html

次回は地元で、般若院のシダレザクラ
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