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名盤コレクション92 ブルックナー/交響曲第3番「ワーグナー」(ベーム/VPO)

無題
ブルックナー/交響曲第3番「ワーグナー」
カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1970年録音

ブルックナーの交響曲は、未完の第9番まで、番号がついたものが9曲。
他に、第1番のあとに書かれたが番号が付けられず、後に作曲者本人によって第0番と呼ばれるようになった1曲と、習作として作曲され、便宜的に第00番と呼ばれる1曲がある。
今日よく演奏されるのは3番以降の曲で、それ以前の曲を聴く機会は少ない。
となると第3番は、ブルックナーにとって初めて成功した作品のようにも思えるが、よく知られているようにこの曲の初演は惨憺たるものだった。

3番には「ワーグナー」というニックネームもあるように、尊敬していたワーグナーに献呈された。
ワーグナー自身もこの曲を気に入り、初演に力を貸してくれることになった。
ところが初演を指揮するはずだったヨハン・ヘルベックが、直前に急死してしまう。
仕方なく、作曲者自身が指揮をすることになったが、ブルックナーは指揮が非常に不得意だった。
素人のような指揮に演奏にも熱が入らず、聴衆も作品を理解せず、一人帰り、二人帰り、最後まで残っていたのはわずか20人ほどだった。
しかもその聴衆の大部分は終演後にブーイングを浴びせる始末で、拍手を送ったのは一説には3人だけだったとも言われる。
ところがその3人の中に当時17歳の少年がいた。その少年の名を「グスタフ・マーラー」と言う。

なるほど、伝説とはこうして作られるものか。


1970年、ベーム全盛期の演奏。
1973年の第4番とともに、ベームによるブルックナーの代表的な名演と言えるだろう。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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