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名盤コレクション67 モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番(ルフェビュール、フルトヴェングラー/BPO

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1954年5月15日 ルガーノでのライヴ

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モーツァルトが初めて短調で書いたピアノ協奏曲である。
それまでの、どちらかと言うとサロン的な作風とは一線を画した暗鬱なエネルギーに満ちた作品であり、当時の常識から逸脱した作風と言えるだろう。
また第2楽章の、美しい旋律と中間部の激しいソロとの対比も素晴らしい効果を挙げている。この楽章は映画「アマデウス」でも効果的に使われた。
協奏曲というジャンルにおいて、真に芸術としての表現を獲得した作品と言える。その意味で直接ベートーヴェンにつながって行く作品と言ってもいいだろう。

フルトヴェングラーとモーツァルトは、特別親和性が高いとは言えないかも知れないが、交響曲第40番、「グラン・パルティータ」、「ドン・ジョヴァンニ」などの名演もあり、必ずしも合わないとは言い切れない。
ピアノ協奏曲は、他に22番、2台のための10番が残されているだけだが、この20番の録音はフルトヴェングラーによるモーツァルト録音として最良のものと言われている。

イヴォンヌ・ルフェビュールはこの時55歳。
彼女は専らこのフルトヴェングラーとの共演で知られていて、他の演奏を聴く機会は極めて少ないが、この録音でもわかる通り、きわめて非凡な才能を持ったピアニストだった。
ヨーロッパ最高の女流ピアニストの一人とも言われていたという。
彼女が実力の割に知られていないのは、生涯の多くを教育に注いだためかも知れない。ルフェビュールの弟子には、ディヌ・リパッティやサンソン・フランソワがいる。
ルフェビュールの録音は意外に多く残されており、24枚組のボックスセットが存在するようだ。手ごろなものがあったら購入してみたいと思う。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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