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名盤コレクション51、52、53 ヘンデル/オラトリオ「メサイア」3種

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」HWV56

この曲をクリスマスに演奏するのは、アメリカの習慣らしい。アメリカにおける全曲初演がクリスマスイヴに行われたことに由来する。
バッハ・コレギウム・ジャパンの「メサイア」を何度か聴いているが、いずれもクリスマスシーズンである。
明日(21日)、軽井沢にバッハ・コレギウム・ジャパンの「メサイア」を聴きに行く。これは自分にとって3年目。年末近くの恒例行事になりつつある。

ヘンデルが1741年に、チャールズ・ジェネンズが聖書を元に書いた台本に曲をつけたもので、ヘンデルの代表作であるのみならず、バッハの「マタイ受難曲」と並ぶ、最も有名かつ優れた宗教作品である。
ただ、「マタイ」がキリストの受難という、一貫した物語で構成されているのに対し、「メサイア」には一貫した物語というのはない。だからストーリーを追うのではなく、とにかくその多彩で美しい音楽を楽しむことに集中することも可能である。
「メサイア」はエンターテインメント性が高いため、初演当時、真面目なロンドン市民には不評だったようだ。
ダブリンで行われた初演は大成功で、その後も一貫して愛好されている。それは現代でも同様である。

曲は3部に分かれている。演奏時間は第1部60分、第2部60分、第3部30分の2時間半が大体の目安である。
通常のコンサートでは、第1部のあとに休憩があり、第2部と第3部は続けて演奏される。
有名な「ハレルヤ・コーラス」は第2部の最後にあり、全曲の締めくくりは「アーメン・コーラス」である。
「メサイア」の楽器編成は控え目なものだが、時には大編成で演奏されることもある。
バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏ではオケ、合唱とも18人前後で、最初聴いた時はその小ささが意外だった。

なお「メサイア」の歌詞は英語である。
ヘンデルはドイツ生まれだが、イギリスに帰化したのでイギリス人である。台本を書いたジェネンズもイギリス人。イギリスで書かれたので、英語なのは当然である。
ドイツ語による演奏も多いが、その中にはモーツァルトによる編曲もあり、モーツァルトの作品としてケッヘル番号もついている。(K572)


今回も3種類取り上げる。

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カール・リヒター/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ジョン・オールディス合唱団
ヘレン・ドナート、アンナ・レイノルズ、ステュアート・バロウズ、ドナルド・マッキンタイア
1972~73年録音

ここでもリヒター盤が規範となりうる。
リヒターは1964年にミュンヘン・バッハ管弦楽団と録音している(ドイツ語)が、あらゆる意味でこちらが上である。
厳格な演奏はリヒターならではのものだが、重々しくなりすぎることはない。
ジャケット写真は、自分が所有しているものとは違うが、ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」を用いた印象的なもので、LP時代からのもの。


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ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
マーガレット・マーシャル、キャサリン・ロビン、チャールズ・ブレット、アンソニー・ロルフ・ジョンソン、ロバート・ヘイル、ソウル・カーク
1982年11月録音

オリジナル楽器による演奏ではこれがベストだろう。
メサイアの独唱は通常4人だが、ここでは6人を起用している。
「ハレルヤ・コーラス」は意外にあっさりしているが、「アーメン・コーラス」を最も感動的に聴かせるのはこの盤だと思う。


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トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート
アーリン・オジェー、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、マイケル・チャンス、ハワード・クルック、ジョン・トムリンソン
1988年1月録音

自分にとっては馴染みの深い演奏である。名歌手揃いであり、一番安心して聴ける名盤と言えるだろう。
オリジナル派の録音としては、厚みのある音響である。
「ハレルヤ・コーラス」はこれぐらい華やかであった方がいいと思う。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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