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曹源寺さざえ堂(群馬県太田市)

曹源寺さざえ堂
群馬県太田市

1187年、新田義重公が京都からの養姫である祥寿姫の菩提を弔うために建てた六角堂が起源とされる。本堂は火災により焼失してしまったため、観音堂だった「さざえ堂」を本堂としている。

正面_R

側面_R

「さざえ堂」は、間口、奥行きともに9間(約16.4m)で、高さは16.8m。外見は2層に見えるが内部は3層になっている。
堂内は上りと下りが別々の回廊になっていて、同じところを2度通らずに元のところに戻れる構造となっている。
回廊内には秩父三十四箇所、阪東三十三箇所、西国三十三箇所、計百箇所の礼所にちなんだ百体観音像が安置されていて、一回りすると百箇所の観音霊場に参拝することが出来るという仕掛けになっている。
一般にこのような形式のものを「さざえ堂」と言い、江戸時代に各地に建てられた。
現在、全国に6箇所のさざえ堂が残っていて、そのうち会津若松市の円通三匝堂、埼玉県本庄市の成身院百体観音堂とともに、「日本三堂」と称している。
曹源寺さざえ堂は現存するさざえ堂の中で最大で、2018年、国の重要文化財に指定された。

その他のさざえ堂としては
 蘭庭院(青森県弘前市)
 長禅寺三世堂(茨城県取手市)
 西新井大師三匝堂(東京都足立区)
が知られている。


現存する6つのさざえ堂の中で、二重螺旋構造を持つ会津のさざえ堂が最もユニークなものである。
曹源寺のさざえ堂は、二重螺旋ではなく、上り下りの階段が別々になっているもので、構造的には特に難しいものではない。
会津のさざえ堂こそ、本来の「さざえ堂」と言うにふさわしい。

階段1_R
1階
右が上り
左が下り

2層_R
2階
右側に帰りのルート

2層3_R
3階

階段2_R
右は3階に行く階段
左は1階に下りる階段

アイソメ_R
模式的に書いて見るとこうなる。(実際はもっと複雑)
黄色が上り、青色が下りの階段

・・・・・・

比較のために、茨城県取手市の長禅寺三世堂を撮影して来た。
規模はやや小さいが、曹源寺のさざえ堂と同様の形式と思われる。
残念ながら内部に入ることは出来なかった。


会津のさざえ堂は何度か見ているが、手元に写真がないので、今度行くことがあったら改めて記事にしたいと思う。
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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