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名盤コレクション22 ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番(ムラヴィンスキーの東京ライヴ)

ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番
エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル
1973年5月26日 東京文化会館(ライヴ)

1936年、ショスタコーヴィッチのオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」に対し、共産党機関紙「プラウダ」が「荒唐無稽」などと激しく批判した。世に言う「プラウダ批判」である。
この時期、ショスタコーヴィッチは交響曲第4番を作曲中だったが、この批判を受けて初演を取りやめざるを得ない状況に追い込まれた。
このままでは、ショスタコーヴィッチ自身「体制のへの反逆者」として粛清される恐れがあった。事実、友人や親類たちが次々と投獄されていくような状況にあった。
このような危機的状況の中、次の作品での名誉回復が何よりも重要だった。その結果生まれたのが交響曲第5番である。
この交響曲は、第4番のような先進的で複雑な構成とは一線を画し、古典的でシンプルな構成を持ち、共産党の言う「社会主義リアリズム」に沿った作品として評価され、ショスタコーヴィッチの名誉は回復した。

その後、ヴォルコフによる有名な「ショスタコーヴィッチの証言」の中で、これは「強制された歓喜」であると語ったとされたが、現在では「証言」自体が偽書であるという見方が一般的になりつつある。

この「交響曲第5番」にまつわるエピソードは、さんざん語られているし、ここで新たに考察するほどの材料や見解を持ち合わせているわけではない。その解釈は多種多様であってかまわないと思う。(その意味では第7番も同様だ)

なお、日本では「革命」というニックネームが付けられることが多いが、本来は用いられない。
当CDにもその文字はない。


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ここに挙げたのは、ムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィル、初来日公演のライヴである。
初演者でもあるムラヴィンスキーの録音は何種類もあるが、代表的な名演と言っていいだろう。
録音はNHKによって行われた。
各楽器の分離もよく、見通しの良い録音である。
レニングラード・フィルを含め、ロシア系のオーケストラは時に金管が耳に刺さるような傾向を感じるが、この録音はそうではなく、心地よいバランスで響いている。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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