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名盤コレクション18 ベートーヴェン/ピアノソナタ第30~32番(ポリーニ)



ベートーヴェン/ピアノソナタ第30~32番
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

ベートーヴェンの作品群は、「前期」「中期」「後期」に分けられる。
「前期」はハイドンやモーツァルトの影響を受け、快活で若々しいのが特徴だが、すでにベートーヴェンならではの力強さに満ちていて、新しい時代を予感させる魅力がある。

「中期」の作品群は、俗に「傑作の森」とも言われる。
この時期、ベートーヴェンは耳の病気が進行し、次第に聞こえなくなっていく。有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書くまで追い込まれたが、その絶望と苦悩を乗り越え、数々の名作を生んだ。
一般的に知られているベートーヴェンの傑作はこの時期に集中している。

そして「後期」
ベートーヴェンは構築の鬼である。少ない材料から大建築を構築するベートーヴェンが、後期においては構築しなくなり、神がかり的な境地に至る。
有名な交響曲第9番は、この時期ではやや異質である。
代表的な後期の作品は、第12番以降の弦楽四重奏曲、ミサソレムニス、最後のピアノソナタ3曲(第30~32番)ということになる。
ベートーヴェンの後期を語るには後期ピアノソナタ、中でも第30番からの3曲と、弦楽四重奏曲は避けては通れないだろう。


ポリーニによるベートーヴェンのピアノソナタ録音は、1975年から77年にかけて、後期の5曲から始まった。
当時、全曲録音を考えていたかどうかは定かではない。
その全集が完成したのは、実に39年後の2014年である。

1975年 30番 31番
1977年 29番 28番 32番
1988年 17番 21番 25番 26番
1991年 13番 14番 15番
1997年 11番 12番 21番(再録)
2002年 22番 23番 24番 27番
2002年 5番 6番 7番 8番
2007年 1番 2番 3番
2012年 4番 9番 10番 11番(再録)
2014年 16番 17番(再録) 18番 19番 20番

ポリーニがいきなり後期ソナタ、それも最も重要な30番、31番から始めたことは興味深い。
当然LP時代だったが、印象的なジャケットとともに鮮烈な印象を与えてくれた録音である。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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