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名盤コレクション9 ベルリオーズ/幻想交響曲(ミュンシュ/パリ管弦楽団)


ベルリオーズ/幻想交響曲
シャルル・ミュンシュ/パリ管弦楽団
1967年録音
(画像はネットから)

1967年、パリ音楽院管弦楽団はフランス文化相アンドレ・マルローによって解散され、新たにパリ管弦楽団が設立された。
初代の首席指揮者に迎えられたのがシャルル・ミュンシュである。
記念すべきミュンシュ/パリ管による第1号の録音がベルリオーズの「幻想交響曲」
今日まで、同曲のベスト盤として名高い。
ミュンシュは翌年急逝してしまったため、この録音と死の年に演奏されたブラームスの交響曲第1番が、このコンビの偉大な遺産として残った。


幻想交響曲は1830年に作曲された。
ベートーヴェンの最後の交響曲である第9番が1824年の作品であることを考えると、この時期にこれほどロマンティックで、新しい響きを創ったベルリオーズの想像力と、オーケストレーションの手腕に感心させられる。

当時としては破天荒とも言える内容の「標題音楽」である。

作曲者自身によるプログラム(Wikipediaからの引用)
病的な感受性と激しい想像力に富んだ若い音楽家が、恋の悩みによる絶望の発作からアヘンによる服毒自殺を図る。麻酔薬の量は、死に至らしめるには足りず、彼は重苦しい眠りの中で一連の奇怪な幻想を見、その中で感覚、感情、記憶が、彼の病んだ脳の中に観念となって、そして音楽的な映像となって現われる。愛する人その人が、一つの旋律となって、そしてあたかも固定観念のように現われ、そこかしこに見出され、聞えてくる。

これはベルリオーズ自身の体験に基づくプログラムである。

1827年、ベルリオーズはアイルランド出身の女優ハリエッタ・スミッソンに恋をする。人気絶頂の女優に対し、駆け出しの作曲家の恋は叶わず、彼女を見返す意味で大規模な交響曲の作曲を思い立つ。
幻想交響曲で大成功を収めたベルリオーズは、すでに下り坂に差し掛かっていた女優と立場が逆転し、ついに結婚することになる。最初の出会いから6年後のことだった。
恐るべきしつこさだ。常人にはとても真似できない。
ただ、そんな結婚がうまくいくはずもなく、ほどなく破局を迎えることになる。

各楽章に付けられたタイトル
 第1楽章「夢、情熱」
 第2楽章「舞踏会」
 第3楽章「野の風景」
 第4楽章「断頭台への行進」
 第5楽章「ワルプルギュスの夜の夢」

自分自身がアヘンによる幻覚の中で恋人を殺し、死刑になって地獄に落ちるところを音楽として表現したのだから、天才は考えることが違う。やっぱり常人には真似できない。

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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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