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2012年の記事から-DSD音源を聴く


CDはPCM(Pulse Code Modulation)という方式で、アナログ波形をデジタル信号にしています。
サンプリング周波数44.1KHz、量子化ビット数16bitであるということは、1秒間を44100に分け、音のレベルを65536段階に分けているわけです。

それに対してDSD(Direct Stream Digital)というのは、SACDに採用されている方式で、音のアナログ波形を、1bitのデジタルパルスの濃度(濃淡)で表現するものです。
DSDは2.8224MHz(CDの64倍)のサンプリング周波数を用いています。
アナログ信号のレベルが高い部分ではパルスが密になり、低い部分では少なくなるわけです。こうすると、DSDの波形は空間を伝わる音の粗密波、つまりアナログ波形に極めて近い形になります。

このDSD音源のネット配信が少しずつ増え始めているので、今後段々と身近なものになって行くのではないかと思われます。
DSD音源を聴く方法はいくつかあるのですが、USB-DACを使ったPCオーディオで楽しむには、KORGのAudioGateというフリーソフトをプレーヤーとしてPCMで出力するのが一番簡便な方法かと思います。

とりあえず、何かいい音源はないかと探して見たところ、これが目に入りました。

武満徹ソングブック
2011年8月発売
e-onkyo musicからDSD配信(2000円)



以下はアマゾンの内容紹介から
3つの絃の響きと、7つの歌声。「タケミツ・メロディ」が新たに甦る。アン・サリー、おおはた雄一、おおたか静流、沢知恵、松平敬、松田美緒、tamamix の7人のボーカリストを迎え、弦楽トリオ「ショーロクラブ」が、日本を代表する作曲家・武満徹の「歌」に挑む。21世紀を生きるすべての日本人に捧げる、心揺さぶるソングブック。

本作の主人公のひとり作曲家・武満徹を「日本が世界に誇る現代音楽家」という 肩書きで呼ぶのはふさわしくない。ブラジル音楽をベースに唯一無二の響きを奏で る弦楽トリオ「ショーロクラブ」の精緻にして伸びやかな演奏と、7 人の歌手によって新たな生命を吹き込まれた歌を聴くにつけ、20 世紀音楽の巨匠を親愛を込めて「ソングライター」と呼びたくなってしまう。バンドリン、ギター、コントラバスの涼やか な音色にのせて、アン・サリー、沢知恵、おおたか静流、おおはた雄一、松平敬、 松田美緒、tamamix が歌い継ぐ全 15 曲。異ジャンルで活動する美しき「ヴォーカリスタス」の声をまとって、タケミツ・メロディが 2011 年の「今」を生きはじめる。かつてこれほどまでに、その歌が近しく感じられたことがあっただろうか。新たなスタンダードとなるべき、これからの「タケミツ・ソングブック」。

小沼 純一 ( 早稲田大学文学学術院教授 )によるライナー・ノーツ抜粋

武満徹の「ソング」が集められていながら、「武満徹」の名を、存在を、ほとんど意識しないで聴いた。ほとんど希有な体験と言っていい。世に多々あるvarious artistsのコンピレーションとも、ひとりのアーティストが「武満徹ソングブック」として録音したのとも異なったアルバム。1曲1曲を単体としてではなく、アルバムだからこそのながれ、この曲がきてあれがくるというながれ、質の異なった女性の声がつづくとおもえばぽつりと男声があり、複数の声が重なるものがあり、といったような思い掛けなさもさりげなく仕組まれたストーリー。ドイツ語や日本語でうたわれるのがほとんどである曲が、日本語や英語になってあらわれてくる驚きもある。インストゥルメンタルのみの「チル・アウト」も効いている。ながれとなっているのは、「武満徹」だからではない。「武満徹」でありつつ、ショーロクラブであるからだ。三つの絃の音色とかさなり、からみ。トレモロ、ビート、ラテン的な空気感。そして時のなかを減衰するひびき-----。1930年に生まれ、1996年に亡くなった作曲家・武満徹。ヨーロッパ由来の芸術音楽の延長・拡大されたかたちのコンサート・ミュージックを主としながら、映画や芝居の領域でのこした音楽はまたべつの魅力を持っていた。このアルバムに収められているのは、そうしたなかで生みだされ、独自に生き(息し?)はじめた曲たちだ。

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