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飯沼観音

飯沼観音
撮影 2018.12.15
千葉県銚子市

飯沼観音は円福寺といい、「銚子の観音様」として親しまれている。
銚子にはさんざん通っているのだが、今回初めて訪れた。

寺伝によれば、神亀元年(724年)、漁師が十一面観世音菩薩を網ですくい上げ、その後この地を訪れた弘法大師が開眼したと伝えられている。
鎌倉時代以降大いに興隆したが、太平洋戦争の空襲でほとんどを焼失した。

円福寺は坂東三十三観音の第27番札所になっていて、銚子の町はその門前町として栄えた。
26番は茨城県土浦市の清瀧寺で、直線距離にして77kmほど離れている。
江戸寺内、札所巡りをする人は、必然的に銚子に一泊しただろうから、銚子の町はその参詣客で賑わったものと思われる。




仁王門




本堂(観音堂)
向拝の中央部分が切れていて、唐破風が上に乗っているという、珍しい様式である。




本堂前には、正徳元年(1711年)に造立された一丈七尺(約5.4m)の阿弥陀如来座像。
膝のところにある傷は、米軍による機銃掃射の痕とのことだ。

余談になるが、
茨城県利根町と千葉県布佐を結ぶ利根川の栄橋は、以前は鉄製の吊橋だったが、部材に機銃掃射による穴が開いていたのを思い出した。




五重塔
2009年に完成した新しい塔で、高さは33.55m。
木造の塔だが、躯体は鉄骨、あるいは鉄筋コンクリート造の可能性もある。
「千葉県唯一の五重塔」というような記述をどこかで目にしたが、そんなことはない。市川に法華経寺の五重塔(重文)があるし、近代以降のものでは松戸の本土寺にも五重塔がある。




最上層のみ扇垂木で、平行垂木である4層までと異なっている。理由はわからない。
同様の形式は日光東照宮の五重塔にも見られることが、今回初めてわかった。




参考までに日光東照宮の五重塔




境内にある、飯沼水準原標石
1872年、明治政府の招きで来日したオランダ人技師リンドにより、水準原標石が設置された。
これを起点として「日本水位尺」が定められ、各地の高低深浅が測られることになった。
歴史的、学問的価値が高いとして、日本土木工学遺産に指定されている。
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