FC2ブログ

フルトヴェングラー/ポピュラーコンサート


フルトヴェングラー/ポピュラーコンサート

曲目
1 モーツァルト/セレナード第13番ト長調K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
2 スメタナ/交響詩「わが祖国」~「モルダウ」
3 ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
4 リスト/交響詩「前奏曲」
ウィルヘルム・フルトヴェングラー/VPO

録音
1 1949年4月1日
2 1951年1月24日
3 1949年4月1、4日
4 1954年3月3日
ブライトクランク方式による擬似ステレオ

「ポピュラーコンサート」と銘打っているが、その意味するところは、「フルトヴェングラーにしてはポピュラーな曲目を集めた」というところだろう。
録音も1949年から54までと、いかにも寄せ集めである。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、モーツァルトの数ある名曲のうちでも、とりわけ親しまれている作品。
フルトヴェングラーとしては珍しいレパートリーで、これ以外には1930年代の古い録音が残されているだけのようだ。

「モルダウ」はスメタナの交響詩「わが祖国」の第2曲で、スメタナの作品では最も知られた曲である。
フルトヴェングラーとしては唯一の録音。

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲は、多くの録音が残されているが、これは代表的な名盤と言えるだろう。

「前奏曲」はフルトヴェングラー死の年に録音されたもので、これが唯一の録音。同曲の録音としても代表的な名盤と言えるだろう。優秀録音としても知られている。


フルトヴェングラーは1954年に亡くなっているので、ステレオ録音には間に合っていない。(1954年前後に、試験的にステレオ録音は行われているが、フルトヴェングラーのものは存在しないと思う)
このCDに収められているのは、ドイツのエレクトローラ社が開発した、ブライトクランク方式という疑似ステレオである。
これはモノラル録音を電気的に立体的に聞こえるようにしたもので、私がフルトヴェングラーを聴くようになった1970年代ごろには多く出回っていたが、概して評判が悪かった。
その理由は、「不自然である」とか「そもそもモノラル録音はモノラルで聴くべき」という原則論が根強かったように思う。

今「疑似ステレオ」で検索すると、肯定的な意見も多い。疑似であっても、モノラルよりはステレオの方がいいという意見が割に多いようだ。
現代では現代なりの(デジタル的な)やり方で、疑似ステレオを作る方法もあり、手持ちのモノラル録音をWAV形式にして、個人的に疑似ステレオを作っている人もいる。

自分は古いモノラル録音を多く聴いているので、貧弱な録音にもある程度耐性があるのだが、一般的ではないのだろう。
人間の耳というのは不思議なもので、古いモノラル録音も聴き慣れると苦にならなくなるものだ。
聴いている音は貧弱でも、これが実際にはどういう音で鳴り響いていたのだろうかと想像するには、ある程度の訓練が必要かも知れない。
モノラル録音を敬遠していると、過去の膨大な遺産のうちの少なくない部分を聴き損なうことになりかねないので、自分としては積極的にモノラル録音を聴くようにしている。

そうは言っても音はいいに越したことはないので、疑似ステレオも有りだとする意見も否定はしない。
そういう観点からこのCDを聴くと、そう悪くないという気もする。特にリストの「前奏曲」は、もともとが優秀録音だけに、なかなかの臨場感を持って聴く者に迫って来る。
昔あれほどボロクソにこき下ろしたのだが、意外に悪くないという印象だったのが、自分にとっては意外だった。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

papageno620

Author:papageno620
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア