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ショパン/ワルツ集(ディヌ・リパッティ)


指揮者のグィード・カンテッリ
ピアニストのディヌ・リパッティ
ヴァイオリニストのジネット・ヌヴー
チェリストのジャクリーヌ・デュプレ
テノール歌手のフリッツ・ヴンダーリッヒ
の共通点は?

答えは若くして亡くなったこと。
 カンテッリ(36歳 飛行機事故)
 リパッティ(33歳 悪性リンパ腫)
 ヌヴー(30歳 飛行機事故)
 デュプレ(42歳 多発性硬化症-28歳で事実上引退)
 ヴンダーリッヒ(35歳 事故)

5人の共通点は若くして亡くなっただけではない。
それにもかかわらず、各々の分野で最大級の評価を受けていることだろう。
もしこの5人が生きていたら、20世紀の演奏史は少し違った風景を見せていたことは間違いない。

と、ここまでフリッツ・ヴンダーリッヒのことを書くつもりでいたのだが、今年はディヌ・リパッティの生誕100年であることに今頃になって気づいた。(1917年3月19日~1950年12月2日)
命日も微妙に過ぎてしまったので、タイムリーではないが、代表的な録音を引っ張り出して見る。


ショパン/ワルツ集
 第4番OP34-3
 第5番OP42
 第6番OP64-1
 第9番OP69-1
 第7番OP64-2
 第11番OP70-1
 第10番OP69-2
 第14番遺作
 第3番OP34-2
 第8番OP64-3
 第12番OP70-2
 第13番OP70-3
 第1番OP18
 第2番OP34-1

ディヌ・リパッティはルーマニアのブカレスト生まれ。
生来病弱であったため、学校に通うことが出来ず、家庭教師に教育を受けたという。
17歳の時にウィーン国際コンクールで2位となり、それがきっかけでアルフレッド・コルトーに見いだされる。
指揮法をシャルル・ミュンシュに、作曲を著名な音楽教師ナディア・ブーランジェに学んでいる。
戦後、ピアニストとして名声を博するが、悪性リンパ腫を患い、わずか33歳で世を去った。
1917年生まれということは、リヒテルと2歳しか違わない。(リヒテル:1915年3月20日生まれ)
若く端正な写真しか見ないので実感が湧かないが、60代ぐらいの”巨匠”リパッティをナマで聴けた可能性があったと想像して見る。

リパッテキは20世紀最高のピアニストになり得た才能だった。実際、リパッティの死は「20世紀最大の損失」とも言われる。
録音は多くはないが、いずれも名演の誉れ高いものである。
リパッティの録音は、残念ながら音が良くないとはよく言われる。ものにもよるが、巷間言われるほど悪いものばかりではない。

リパッティの演奏と言うと、どうしても「ブザンソン告別演奏会」の痛切な録音が思い出されるが、そこでも演奏されたショパンのワルツ集は、リパッティの代表的な録音と言っていいかと思う。
ショパンのワルツは19曲が知られているが、一般的には第1番から遺作の第14番までを通して演奏されることが多い。
リパッティは14曲の順番を独自に組み換えて演奏する。
こうすることによって、作品番号の異なる小品の集まりではなく、これが1曲の大きな作品として我々の前に現れる。


ちなみにブザンソンでの演奏順は若干違っていて
5 6 9 7 11 10 14 3 4 12 13 8 1

第4番と第8番を移動して、2番は体調不良のせいか演奏されなかった。

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