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しもだて美術館で「ミュシャ展」

2017.11.18
茨城県筑西市

開催中のミュシャ展を見るため、久しぶりにしもだて美術館に行って来た。




ミュシャ展は、今年春国立新美術館でも開催されたが、「スラブ叙事詩」全作品の公開で大人気だった。
今回の展覧会は、ポスターや装飾パネルなどに加え、デザイン集、雑誌、葉書、商品パッケージなど400点以上を展示し、ミュシャの原点であるデザイナーとしての側面に光を当てる。
点数が多く、盛りだくさんの展覧会だ。




図録の表紙には、装飾パネルの代表作「羽根」と「桜草」




出世作である、サラ・ベルナールのポスター「ジスモンダ」
アメリカツアーのポスターと2枚並んでいる。


茨城県筑西市、しもだて美術館で、26日まで開催中

・・・・・・

しもだて地域交流センター「アルテリオ」は、2003年に開館した。
設計は池原義郎。
しもだて美術館はその3階にある。












建物は前庭を囲む形で、さまざまな角度がついたギザギザの平面形のアトリウムを中心に、各室がコの字型に配置される。
外観を特徴づけているのは、3階部分に設けられたガラスのブリッジである。

正三角形断面のトップライトは池原が好むモチーフで、言わば池原義郎を表すアイコンである。磯崎新が正方形を好むのと似ている。
長大なブリッジを支えているのはその下の立体トラスと、カテナリー状に架け渡された2本のケーブルである。
吊材は大断面のフラットバーを3枚重ねたものだが、極めてスレンダーに見える。
ブリッジにかかる水平力は感動的なほどに薄い床スラブで支えていると思われるが、一体どんな構造が隠されているのかは想像するしかない。
最新の構造技術を駆使して実現したガラスのブリッジだが、果たして必要性がどれほどあるのかというと疑問が残る。
1990年代以降の池原建築にしばしば見られる「構造的には凄いのだが、ちょっとやり過ぎ」感がある一例と言えようか。




全体的には中庭を囲む幾何学的平面のオープンスペースを、所要室がコの字型に囲むという、至極真っ当なプランで、3階の美術館もプランは普通である。
さまざまに角度を付けたガラス面が、色々な風景を映し出す効果は、確かに宝石のように美しい。









コンクリートのジョイストスラブ、長大な鉄骨のキャンティレバー、ガラスを支えるフラットバー、鉛直力を支える細い鋼管柱。
鉄とコンクリートとガラスを自在に操る池原ワールドは健在で、ある意味やりたい放題という印象だが、かつて浅倉五十吉美術館や酒田市美術館で見せた精緻なディテールとは少し違うようだ。
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