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えんぱーく 塩尻市市民交流センター






えんぱーく 塩尻市市民交流センター
設計:柳澤 潤/コンテンポラリーズ
2010年竣工
撮影 2017.8.6 長野県塩尻市

これは見たかったのだが、なかなか機会がなかった。
竣工後7年を経過し、ようやく見ることが出来た。

塩尻市中心部の再開発事業として計画されたもので、2006年に行われたコンペの当選案である。
図書館を中心に、交流センター、子育て支援センター、商工会議所、市役所分室、民間事業所などからなる複合施設である。

外観は、3階までをシンプルなガラスの箱として、古くからの街並みの高さに合わせている。
4~5階は表情を変え、3階建ての上に乗せたような形状となっているが、構造的にも3階建ての上に自由なプランを乗せたような形になっている。

用途を固定した部屋を組み合わせるのではなく、単純な平面の中に自由な空間を配置して行く。
平面的にも非常に透明感があふれる建築である。
そのようなプログラムを実現するために、独創的な構造を採用している。
通常の柱梁によるラーメン構造ではなく、薄い壁柱を用いた構造である。
壁柱は、厚さ200mmのコンクリートの片面に6mmの鋼板をスタッドボルトで一体化したものである。
幅は1.25mと2.5mの2種類。高さは3層分で11.4mである。
これを全体で97枚。ランダムに、かつバランスよく配置することで成り立っている。
梁は鉄骨で、壁柱に取り付けられたガセットプレートにピン接合されている。

4階の床は、その壁柱の頭をつなぐような形でフラットのボイドスラブで作られ、4~5階はその剛性の高いボイドスラブの上に、自由に作られている。

どうして成り立っているのかよくわからない建築だが、そこはやっぱり免震構造の為せる技かも知れない。(最後の写真)

こういう建築を見ていると、21世紀初頭の建築に「せんだいメディアテーク」と「金沢21世紀美術館」が与えた影響の大きさを感じる思いがする。

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