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ムナグロ@茨城県


ムナグロ(冬羽に換羽中)
チドリ目チドリ科
体長24cm
撮影 2010.8 茨城県

日本の民俗学の父と呼ばれる柳田國男は、1875年、兵庫県福崎町に生まれた。
13歳の時、医院を開業していた兄の鼎に引き取られ、茨城県利根町布川に移り住み、以後約3年間暮らす。
その間、病気勝ちだった國男は学校には行かず、野山を駆け巡り、隣家であった小川家の蔵書を乱読して過ごしたという。
この間に慣れ親しんだ利根川流域の風物に大きな影響を受けたと言う。そのことは著書「妖怪談義」の中にも書かれている。

柳田は、宮崎県に伝わる「ひょうずんぼ」という妖怪について考察した。
それは晩秋から初冬にかけて、雨が降る暗い晩に「ヒョンヒョンヒョンヒョン」と鳴きながら海から山の方向へ、群を為して飛んで行く。春先には反対に山から海へ向かって飛んで行く。
地元の言い伝えでは、空飛ぶ河童の一種だと言う。

柳田はこの正体をムナグロであると考えた。
利根町で少年期を過ごした柳田は、ムナグロを見慣れていただろう、ということは容易に想像できる。
その「ヒョンヒョンヒョンヒョン」という声も聞きなれていたのではないか。
私が思うに、それは鳴き声ではなく羽音である。

水木しげるの書くひょうずんぼは、その説を踏襲しているのかどうかわからないが、頭は河童で、体は鳥。どことなく剽軽な妖怪である。

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