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GINZA SIX

GINZA SIX
東京都中央区銀座

GINZA SIXは、銀座松坂屋跡地を含む街区と、あずま通りを挟んで隣接する街区を一体的に整備した市街地再開発事業である。
今年の3月に開業した。
銀座で最大の商業ビルであり、注目度は高い。

2つの街区の間にあったあずま通りは廃道とし、代わりに南側の三原通りを拡幅して付け替え、観光バス乗降所と「三原テラス」を新たに作った。
あずま通りは敷地内通路として残し、従来通り通行できるようにしている。

設計チームは多岐に渡るが、森ビルとアール・アイ・エーが統括。
基本設計を谷口建築研究所が行い、実施設計を谷口建築研究所とKAJIMA DESIGNが行った。
実施設計では谷口建築研究所が主に外装デザイン、KAJIMAが全体を取りまとめた。
主に外観デザインを眺める側としては、都心の巨大複合商業施設を谷口吉生がデザインするとどうなるのかが見ものだ。

外観を特徴づけているのは、「庇」と「のれん」というデザインシステムである。










■庇のデザインシステム
庇は壁面から970mm、ガラス面から600mmの出があり、先端は水平なラインを極めてシャープに見せている。
ステンレスのヘアライン仕上げが施された庇は、水平から30°の傾斜が付けられていて、周辺の光を映し、天候や時間帯によってさまざまな表情を見せる。
外壁面がガラス面よりも370mmセットバックしていることで、庇とガラス面の境界をよりシャープに見せる上に、ガラス面と庇面の表情の対比がより強調される効果も見逃せない。下から見上げる時の見え方を入念にシミュレーションしているのだろう。その効果はコーナー部分を見上げた時に一層はっきり表れている。

■「のれん」のデザインシステム
もうひとつの特徴は、下層階に設けられた「のれん」である。
2階から5階までの4層に取り付けられる「のれん」はもちろん比喩的な意味で、実際は庇の先端近くに設けられた金具に取り付けるパネルである。
各ブランドは一定のルールに従って、自由にブランドイメージを表現した「のれん」を取り付けることが出来る。
「のれん」は銀座の賑わいを演出するとともに、垂直方向に分節化することで、銀座という街にもともとあったスケール感や界隈性を表現している。
水平のラインが強調された上階部分との対比の見事さ、絶妙のプロポーションはさすがである。

GINZA SIXという名称は、銀座六丁目にあるというロケーションに由来するのだろうが、「五感を超越した」とか「6つ星級の価値」などとも説明されている。
中央通りに面したファサードに、6つの有名ブランドの旗艦店を揃えたのは偶然かも知れない。
その6つは向かって左から
 FENDI
 VALENTINO
 Van Cleef&Arpels
 SAINT LAURENT
 CELINE
 Dior
である。




FENDIの「のれん」
直線で構成されたファサードに、異彩を放つアーチ型のデザイン



VALENTINOの「のれん」
エキスパンドメタルで作られているようだ。



Van Cleef&Arpelsの「のれん」
ガラスの奥に細かいメッシュ模様が見える。半透明感を演出する。



SAINT LAURENTの「のれん」
黒系の大理石。



CELINEの「のれん」
Iを縦に2分割したような部材をランダムに配置する。



Diorの「のれん」
中空のポリカが仕込まれてしるように見え、表面には複雑な模様が現れる。



エントランス部分の「のれん」は、G SIXのロゴが印象的なアルミ(?)のパネル。



三井住友銀行の「のれん」は、自社のロゴをパンチングで表現した。



「のれん」の取付システムが何となくわかる写真。
庇にある丸い穴(のカバーを取り外して)にのれん吊りブラケットを取り付ける。

「のれん」システムの長所は交換が可能なことである。
仮に店舗の変更があっても容易に対応が可能だし、時代の変化でファサードデザインが陳腐化することも防ぐことが出来る。


さて、有名ブランドに縁がない当方としては、こういうビルには入りにくいのだが、有難いことにここの6階には蔦屋書店が入っている。
ただ、普通の書店とはかなり趣が違った。






13階の屋上庭園も自由に散策できる。
ただ、屋上から眺める風景はさほど面白いものではない。



12階レベルのサンクンガーデン



敷地内通路



南側から
2階部分が三原テラスだが、今回は外観を眺めただけ。
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