FC2ブログ

マクミラン/イゾベル・ゴーディの告白


ロンドンフィルの自主製作盤のうちから、現代作品を集めた1枚。
現代音楽というと難解さをもって良しとする傾向があって、わかりやすい作品だと、保守的だの折衷主義だのと言われてしまう。
そのあたりは聴く人各人が判断すべきところだろう。


収録曲
1 マクミラン/イゾベル・ゴーディの告白
2 アデス/室内交響曲OP2
   2006年1月30日 ロンドン、クイーン・エリザベス・ホール

3 ヒグドン/パーカッション協奏曲
   2007年12月15日 ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール

コリン・カリー(パーカッション)
マリン・オールソップ/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団


中世ヨーロッパに吹き荒れた「魔女狩り」あるいは「魔女裁判」は、ペストの流行などに起因する社会不安から発生した一種の集団ヒステリーと考えられているが、その犠牲者は数万人とも数十万人とも言われ、定かではない。
日本語では「魔女」と訳されているが、実際には男性も多く含まれている。
スコットランドでも1560年から1707年までの間に4500人が犠牲になったと伝えられている。
「魔女狩り」は欧米の各地で、18世紀後半まで行われた。

「魔女狩り」「魔女裁判」という言葉は、現在でも比喩的に使われるが、背景に社会不安があり、密告が奨励される社会では、同様のことが現在でも容易に起こりうるということは指摘しておきたい。

イゾベル・ゴーディは1662年、13人で魔女の集会を催したことを告白した。
彼女が拷問を伴わず、自発的に告白したという事実は、研究者を悩ませていると言う。


ジェームズ・マクミラン(1959~)はスコットランド出身の作曲家。
「イゾベル・ゴーディの告白」は彼の出世作で、別名「イゾベル・ゴーディのために決して歌われることのないレクィエム」とも呼ばれる。
冒頭は、彼女の魂の平安を表す穏やかな音楽だが、次第に不協和音と暴力的な音が支配し、彼女の過酷な運命を描き出す。
アルヴォ・ペルトの「クレド」を想起させる展開ではあるが、あれほど強烈なわけではない。


トーマス・アデス(1971~)は、ロンドン生まれの作曲家、ピアニスト、指揮者。
4楽章形式の室内交響曲は、ジャズの要素も取り入れた曲である。


ジェニファー・ヒグドン(1962~)はアメリカ生まれの作曲家でフルート奏者。
その独特なリズム感覚が楽しめる作品である。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

papageno620

Author:papageno620
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア