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ジャズLPレコード・コレクション「カインド・オブ・ブルー」


隔週刊・ジャズLPレコード・コレクション
第1巻「カインド・オブ・ブルー」

1 ソー・ホワット
2 フレディ・フリーローダー
3 ブルー・イン・グリーン
4 オール・ブルース
5 フラメンコ・スケッチ

トランペット:マイルス・デイヴィス
テナーサックス:ジョン・コルトレーン
アルトサックス:キャノンボール・アダレイ
ピアノ:ビル・エヴァンス(2を除く)
ピアノ:ウィントン・ケリー(2のみ)
ベース・ポール・チェンバース
ドラムス:ジミー・コブ

1959年録音


デアゴスティーニから隔週で出ているシリーズ
アナログレコードのブームが起きていると言われているが、こういう形で出て来たのは興味深い。
ジャケットもレーベルもオリジナルを踏襲しているし、盤の方も180gと重量級だ。
かなり本格的なシリーズと言っていいだろう。

第1巻は917円+税
第2巻は1843円+税
第3巻以降は2759円+税となっている。
現在出ているのは12巻までで、全85巻を予定していると言う。

1、2巻はお買い得なので購入した。第3巻以降は約3000円なので、おいそれと全巻購入というわけにはいかない。
気に入ったものをボチボチと購入している。


「カインド・ブ・ブルー」はモードジャズを代表する傑作アルバムとされている。
特に1曲目の「ソー・ホワット」は、前年の1958年に発表した同名アルバムの中の1曲「マイルストーンズ」とともに、代表曲と言われている。
主題が「ソー・ホワット」と聞こえる「ソー・ホワット」は面白い曲だ。
「それがどうした」という、マイルスの口癖だったらしい。

モードジャズとは何か。素人なりに考えて見よう。

1940年代、その頃はスウィングジャズが全盛だった。
ビッグバンドでの、決められたフレーズを演奏するのに飽き足りないプレーヤーたちが、閉店後のクラブで自由に即興演奏を繰り広げるようになった。
その演奏形態を「ビバップ」と呼んだ。それがモダンジャズの起源ともされている。
「ビバップ」の語源については諸説あるが、低音のリズムを口で表現したものとか、ディジー・ガレスピーが演奏中に叫んだ声だとかの説を聞いたことがある。

ビバップの演奏形態は、数人のバンドで行う。
選ばれるテーマは、ポップスやミュージカルなどから取ることが多く、今日でもスタンダードナンバーとして親しまれている曲が多い。
テーマを演奏し、そのあとテーマのコード進行に乗せて、各プレーヤーが順に即興演奏を行う。
最後にテーマを再度演奏して終わるというのが一般的な演奏形態だ。

 主題を示し(主題提示部)
 さまざまに展開し(展開部)
 もう一度主題を示し(再現部)
 終わる(終結部)
という、クラシック音楽で言うソナタ形式と通じるものがある。
こういうものはあらゆる芸術に共通するものがあるのだろう。文章で言う「起承転結」とも基本的に同じもののように思える。
ただ「起承転結」はもともと漢詩の構成であって、演劇の脚本などでは、設定-対立-解決という「三幕構成」が主流であると言う。


ビバップは次第にコード進行が複雑になり、その複雑化したコード進行に乗せるべきアドリブにも制約が多くなる。
要は袋小路に入り込んでしまったわけだ。
1950年代後半に至って、マイルスはギル・エヴァンスと一緒に、新たな方法論を見出そうとした。
音楽を複雑なコード進行ではなく、音階をベースに作り上げることを考えた。それがモードジャズである。
そこではコード進行は単純に、メロディは音階を用いて自由に作ることを考える。

モードジャズは、教会音楽で使われていた「旋法」という考え方を元にしている。
「モード」と言うとわかりにくいが、要するに「音階」のことである。
一般的に使われている音階は、長音階と短音階だ。
ドレミファソラシドで表される長音階は、教会旋法で言うとイオニア旋法(アイオニアンスケール)
ラシドレミファソラで表される短音階は、エオリア旋法(エオリアンスケール)
である。

その他に
ドーリア旋法(ドリアンスケール)
フリギア旋法(フリジアンスケール)
リディア旋法(リディアンスケール)
ミクソリディア旋法(ミクソリディアンスケール)
がある。
それぞれドレミファソラシドで言うと、レ、ミ、ファ、ソで始まる音階である。

マイルスが考えたのは、クラシックの作曲家たちが長年やって来たことをジャズに応用することだ。
専門的なことはわからないが、「ソー・ホワット」「マイルストーンズ」は基本的にドリアンモードで演奏されているそうだ。
ドレミファソラシドのレから始まる音階というと、一般的な長音階が1音ずれただけのようにも思えるが、実際に聴いてみるとかなり雰囲気が違う。
例えば、伝承曲の「グリーンスリーヴス」、サイモンとガーファンクルが歌って有名になった「スカボローフェア」はドリアンスケールの音楽だそうだ。

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