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土門拳記念館

土門拳記念館
山形県酒田市
撮影 2010.8.28

建築家谷口吉生のファンになったのは、1975年の「雪ヶ谷の住宅」がきっかけです。
古い雑誌を探してみたのですが、整理が悪いのでどこにあるかわかりません。
新建築では1977年の8月号に載っているはずです。

その後1979年の「資生堂アートハウス」、「金沢市立図書館」(現玉川図書館)に魅せられ、1983年の「土門拳記念館」に衝撃を受けました。

最初に行ったのは1992年、2度目が1999年、3度目が2007年で、今回が4回目になります。

この作品を一言で表現するなら、やはり普遍性ということかと思います。



池に向かって静かに佇む全景。
木が生長した以外は、27年前と全く変わらない風景。



アプローチからエントランス方向を見る。
外壁は、コンクリート打放しにアクリル系カラークリア-仕上げとミカゲ石のジェットバーナー仕上げ。
コンクリート面は、確か1度補修工事が行われていると思うが、竣工当時とほぼかわらず、極めて美しい。
石は、恐らく本作で谷口が見出したもので、ポルトガル産の「シェニート・モンチーク」という石。グレー系だが、独特の模様がある。
関東では、同じ建築家による葛西臨海水族園のランドスケープに広く使われている。



エントランス扉はブロンズ製で、大手は真鍮のFBという凝ったものである。
シンプルな庇は、コールテン鋼の溝型で、サイズは150。
庇の上に、コールテン鋼の排煙窓。
内側は化粧のスリットで隠している。見苦しい排煙窓の隠し方として参考になるだろう。



エントランスホールから見える中庭。
この建築のために製作された、イサム・ノグチの「土門さん」

暗い通路を通り、展示室に至る。



展示室を出ると、土門拳記念室に向かうスロープ。
開口部の巾が一定に見える。



逆方向から。
柱の巾が一定に見える。



実はこういう関係になっている。
パースペクティブ効果とともに、展示室から出ると、次第に自然光に包まれていくという演出でもある。



土門拳記念室から前面の池を見る



反対側にある庭は、勅使河原宏作の「流れ」

27年前とほとんど変わらず、原設計を無視したような改変が全くありません。
先のスロープに手摺りが付いたのが目立つ程度ですが、それも建物に合った控えめなものです。
見苦しい張り紙の類が全くないのも好ましいものです。
原設計の良さもさることながら、使い手がとても大事にしている様子が伺えるのが嬉しいところです。
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