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「スシロー」のデザート「フレッシュ苺のメルバ」


回転寿司チェーン「スシロー」にあったデザート「フレッシュ苺のメルバ」

この分野には疎いのだが、「メルバ」という名称で「ピーチメルバ」を思い出した。
オーストラリア出身のオペラ歌手、ネリー・メルバのために、ロンドンのサヴォイ・ホテルの料理長だったオーギュスト・エスコフィエが考案したとされる。

ネリー・メルバは1861年に生まれ、1931年に没した歌手で、20世紀初頭において最も有名なソプラノ歌手だった。
録音は残っていてCD化もされているようだが、何分古いこともあって自分は聴いたことはない。
基本的にはリリック・ソプラノだが、ドラマティックな役もこなしたようだ
主にイタリアオペラを得意にし、「椿姫」のヴィオレッタ、「ラ・ボエーム」のミミ、「オテロ」のデズデモーナ、「アイーダ」のタイトルロールなどを歌っている。
ドイツオペラのレパートリーは少なかったようだが、ワーグナーに関しては「ローエングリン」のエルザ、「タンホイザー」のエリーザベトなどを歌っている。

1890年代前半のこと、メルバは彼女のファンだったエスコフィエをコヴェントガーデンに招待した。
その日上演されたのは「ローエングリン」。メルバはここでエルザを歌ったのだろう。
エスコフィエはその返礼として「ローエングリン」をイメージしたデザートを考案し、「ピーチメルバ」と名付けた。

「ピーチメルバ」はバニラ・アイスクリームの下地にバニラ・シロップ漬けの桃を乗せ、ラズベリー・ソース(すり潰した木苺)、アーモンドのスライスを掛けたデザートである。
「ローエングリン」をイメージした、の意味するところはわからない。
桃がエルザを象徴すると考えるのは単純すぎか?

「ピーチメルバ」にはさまざまなレシピがあるようだが、本来的には桃とバニラアイス、ラズベリー・ソースを使うのが筋だろう。
そう考えると、「スシロー」の「フレッシュ苺のメルバ」はちょっと違うような気はするが。


オペラ歌手の名がついた料理と言えば、帝国ホテルがロシアの歌手ヒョードル・シャリアピンのために考案した「シャリアピン・ステーキ」もよく知られている。

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