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メシアン/鳥のカタログ(ウゴルスキ)


とり年でもあるので、鳥に関連する音楽を取り上げようと思う。

オリヴィエ・メシアンは1908年、フランス生まれの作曲家。
20世紀後半の現代音楽を牽引した、最も重要な作曲家である。
10楽章から成る大曲「トゥーランガリラ交響曲」、室内楽「世の終わりのための四重奏曲」、ピアノ曲「幼子イエスに注がれる20の眼差し」などの作品が特に名高い。

メシアンは1950年代前半から、鳥を創作上の重要なモチーフとするようになった。
フルートとピアノのための「クロウタドリ」(1952年)、管弦楽とピアノのための「鳥たちの目ざめ」(1953年)、器楽アンサンブルとピアノのための「異国の鳥たち」(1956年)などがその代表的な作品である。
1956年から58年にかけて作曲された「鳥のカタログ」はその集大成とも言える作品と言えるだろう。

メシアンは創作上のパートナーであり、後に妻となるピアニスト、イヴォンヌ・ロリオとともにフランス各地を旅し、多くの鳥の声を採譜した。
それらの成果をもとに、全7巻13曲にまとめられ、後に「ニワムシクイ」(1970年)が作曲された。
これはその全曲をCD3枚に収めたものである。

タイトルにある鳥は14種類だが、実際には75種類ほどの鳥が登場する。
それらは全てフランスを中心とするヨーロッパの鳥だが、50種類ほどは日本産鳥類目録に出ている鳥で、我々に馴染みが深い鳥も30種ほど含まれている。
ただし、鳥の声をモチーフにした音楽とは言っても、そこは現代音楽のこと、鳥の鳴き声を単純に音符に表しただけなどと言う安直なものではないので念のため。
全曲聴き通すにはある程度の忍耐が必要だ。


第1巻
■第1番 キバシガラス
■第2番 キガシラコウライウグイス
■第3番 イソヒヨドリ
第2巻
■第4番 カオグロヒタキ
第3巻
■第5番 モリフクロウ
■第6番 モリヒバリ
第4巻
■第7番 ヨーロッパヨシキリ
第5巻
■第8番 ヒメコウテンシ
■第9番 ヨーロッパウグイス
■第10番 コシジロイソヒヨドリ
第7巻
■第11番 ノスリ
■第12番 クロサバクヒタキ
■第13番 ダイシャクシギ

■ニワムシクイ

アナトール・ウゴルスキ(ピアノ)
1993年録音

アナトール・ウゴルスキは1942年、ロシア生まれのピアニスト。
西側には全く知られていなかったが、1992年、50歳にしてドイツ・グラモフォンからデビューを果たした。
時々こういう演奏家がいるが、広く知られるようになる以前のことについてはわからないことが多い。
ウゴルスキの実演には一度接しているのだが、実はよく覚えていない。

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