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1992年の撮影から~中国国際航空のB707


中国国際航空
ボーイング707-300(B-2414)
撮影 1992年4月(推定) 成田空港

世界初のジェット旅客機は、イギリスのデ・ハビランド社が開発したDH106コメットで、1952年に就航した。
初期の機体は36人乗りの4発機で、エンジンは現在主流になっている吊下げ型ではなく、主翼に埋め込まれた形で、古い割にはスタイリッシュに見える機体だった。
就航当初の受注は順調だったが、就航後2年ほどの間に6件の事故を起こしてしまう。
うち3件は離着陸中の事故で、幸い乗客の死亡者はなかったが、高速の機体に不慣れなパイロットの操縦ミスが原因とされた。
残り3件は多くの死者を出す大事故で、最後の2件は空中分解であった。
コメットは相次ぐ事故で運行停止となる。
イギリスは威信をかけて大規模な事故再現調査を行い、与圧の繰り返しによる金属疲労が原因であることを突き止めた。
コメットはその教訓を生かし、改良した機体をその後就航させたが、最終的にはボーイングやダグラスなど、アメリカのライバルとの競争には勝てなかった。

コメットに遅れること6年。ボーイングは同じく4発のジェット旅客機B707を就航させた。
ライバルのダグラスDC-8に先んじること1年である。
コメットの失敗に、多くを学んだのだろう。B707はジェット旅客機として商業的に成功した最初の機体になった。
今に続くB7X7というナンバリングの始まりである。
707には720という派生機種もあるが、717という番号は軍用機用に空けておいたらしく、欠番になっており、次に開発された機種には727の番号が振られた。
ちなみに717という番号は、ボーイングが吸収したマクダネル・ダグラスが開発中だったMD-95を引き継いだ機体につけられた。

日本の航空会社はB707を使わなかったが、日本航空がDC-8を主力機種として採用したので、日本ではDC-8の方が親しまれていた。
両機種とも4発のエンジンが主翼に吊下げられる形状をしていて、非常によく似ている。
一般の人には見わけがつかないと思うが、B707は垂直尾翼の先端にピトー管がついているので、一目でそれとわかる。

ピトー管は2重になった金属の管の先端と横に穴が開いていて、その圧力差から対気速度を計測する装置である。
現在の飛行機でも、対気速度を計測するのはピトー管であり、旅客機でも戦闘機でも必ずついている。
ピトー管のトラブルで墜落した事故があるぐらいだから、目立たないながらも極めて重要な装置であると言える。

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