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ホロヴィッツ・オン・テレビジョン


ホロヴィッツ・オン・テレビジョン

1968年、カーネギーホールで行われた演奏会をCBSが収録し、全米に放映したもの。
1971年にNHKで放送されたようだが、自分は見ていない。

ホロヴィッツのリサイタルというのは、自分の得意な曲をあまり脈絡なく並べて行って、アンコールに超絶技巧を見せつけるというスタイルが貫かれている。

この日のプログラムは
■ショパン/バラード第1番
■ショパン/ノクターン第15番
■ショパン/ポロネーズ第5番
■スカルラッティ/ソナタホ長調L23
■スカルラッティ/ソナタト長調L335
■シューマン/アラベスク
■スクリャービン/エチュード嬰ニ短調作品8-12
■シューマン/「子供の情景」~トロイメライ
■ホロヴィッツ自作/「カルメン」の主題による変奏曲

いかにもホロヴィッツ好みのプログラムと言える。
全盛期のホロヴィッツが演奏する姿が記録された貴重な映像で、現在はDVDでも見られるようだ。
LP時代から何度となく聴いたものだが、今聴くと、椅子の軋み音、客の控えめな咳払い、プログラムをめくる音などが聞き取れて、いかにもライヴ感が感じられる録音である。
中でも、「トロイメライ」の1分10秒あたりに男性の話し声が入っていたのには驚かされた。

・・・・・・

”動いている”ホロヴィッツを初めて見たのは、ホワイトハウスで行われたコンサートである。
1978年、カーター大統領の招きで行われた演奏会の様子をNHKが放送した。
これを見た時は本当に驚いた。
上体をあまり動かさず、指を真っ直ぐに伸ばしたまま、無表情でどんな速いフレーズでも難なく弾きこなしてしまう。
奏法のことはよくわからないが、あのスタイルで演奏できるというのは不思議だ。
「カルメン幻想曲」の超絶テクニックには唖然としてしまった思い出がある。

この日のプログラムは
■アメリカ合衆国国歌
■ショパン/ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
■ショパン/ワルツ第3番
■ショパン/ワルツ第7番
■ショパン/ポロネーズ第6番「英雄」
■シューマン/「子供の情景」~トロイメライ
■ラフマニノフ/V.Rのポルカ
■ホロヴィッツ自作/「カルメン」の主題による変奏曲

・・・・・・

2度目に見たのは、あの1983年の初来日公演で、NHKが生中継した。

プログラムは
■ベートーヴェン/ピアノソナタ第28番
■シューマン/謝肉祭
■ショパン/幻想ポロネーズ
■ショパン/練習曲OP10-8、OP25-10、OP25-7
■ショパン/英雄ポロネーズ

この日の演奏については、あまり思い出したくもない。
ベートーヴェンの冒頭からすでにボロボロの状態だった。
休憩時間に、吉田秀和氏が言った「ひびの入った骨董品」という言葉が物議を醸したことは有名だ。
「酷評した」と受け取られているが、自分の感覚は少し違う。
「このような状態で聴きたくはなかった。非常に残念だ」というニュアンスであったように思う。
(必ず聞かれるので)吉田氏なりに慎重に言葉を選んだ表現だったと考えている。

ホロヴィッツ自身も気にかけたらしく、その後2回目の来日公演は成功したようだが、何とも残念な初来日公演ではあった。

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