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ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」(サヴァリッシュ指揮)


ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮バイロイト祝祭管弦楽団
1961年録音のLP

配役
オランダ人:フランツ・クラス
ゼンタ:アニヤ・シリヤ
ダーラント:ヨーゼフ・グラインドル
エリック:フリッツ・ウール
マリー:レス・フィッシャー
舵取り:ゲオルク・パスクダ


「さまよえるオランダ人」はワーグナーの主要なオペラの中では「リエンツィ」に次に書かれた作品で、ワーグナーのオペラ作品としては初期のものと言える。
ワーグナーのオペラは、その長さと独特の世界観がどうしても取っつきにくい面があるが、「さまよえるオランダ人」は比較的短く、わかりやすい作品なので、ワーグナー入門にはこれがいいかも知れない。
(短いとは言っても2時間10分ほどかかる)

サヴァリッシュは、1964年に初来日してN響を指揮、1967年には名誉指揮者、1994年には桂冠名誉指揮者に就任した。
N響以外のオーケストラとの来日公演も多く、日本では馴染みの深い指揮者と言える。

1961年のバイロイトでは、オランダ人役をジョージ・ロンドンが歌った公演もあり、その音源は最近になってCD化されたようだ。

アニヤ・シリヤは1940年生まれというから、この時21歳。
ゼンタを歌うはずだったレオニー・リザネクが突然バイロイトから去り、代役として抜擢された。
彼女を見出したのがサヴァリッシュ本人で、演出のヴィーラント・ワーグナーに推薦したものらしい。
アニヤ・シリヤはヴィーラントと恋愛関係に落ちるが、ヴィーラントの急死で幕を下ろす。
1年後、指揮者のアンドレ・クリュイタンスと関係を持つことになるが、そのクリュイタンスも急死。
その後、指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニと結婚した。

全曲の中心となるのが有名な「ゼンタのバラード」である。
LPのライナーノーツに、サヴァリッシュ本人の解説が載っている。
サヴァリッシュは、この時のバイロイトから「ゼンタのバラード」のピッチを1音上げたそうだ。
それはワーグナーが書いたもとの楽譜から発見したもので、この辺は門外漢にはわからないが、先行する「糸紡ぎ歌」との関連がこれで整合するということらしい。

バラード(バラッド)は、ヨーロッパに伝承されて来た物語性や寓意性のある歌で、過去の出来事についての物語を劇的に表現するものが多く、自分がオランダ人を救わなければならないという運命を歌った「ゼンタのバラード」はその代表的なものである。
無理に日本語にすると「物語歌」になるだろうか。
ピアノ独奏曲である、ショパンのバラード(全4曲)は、ピアノで表現した物語であることは言うまでもない。ショパンのバラードも非常に劇的な表現を特徴とする。

一方、ポピュラー音楽においては、スロー・テンポで歌に物語性を持たせた楽曲を総称してバラードと言う。時にラブソングが多い傾向がある。
「ストーリー性」というところに共通点があるのかも知れない。

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