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サバンナシトド@埼玉




サバンナシトド
スズメ目ホオジロ科
体長14cm
撮影 2016.3.5 埼玉県

この個体は、昨年12月から継続して観察されているようだ。
実際に行って見ると、想像していた以上に開けた場所で、私の地元ならばどこにでもあるようなごく普通の田園地帯にある水路だった。
この鳥が、こういう場所で、どのようにして発見されたのかはとても興味深い。なぜならば私の地元である茨城県南にはこんな場所がそれこそ無数にあり、いかに多くのバードウォッチャーがいても全ての場所をカバーすることは不可能だからである。
想像するに、別の鳥を観察している時に偶然目についたか、あるいは聴きなれない声に気付いて姿を確かめたか、そんな状況だったのだろうか。
珍鳥を発見するには偶然も大きく作用するが、そもそも地道に観察していなければそんなチャンスも訪れないだろう。
次の日、同じような風景が広がる神栖の水田地帯で鳥を探しながら、そんなことを考えた。
こういう鳥の多くは見逃されている可能性が多分にあるのだろう。

サバンナシトドは、アメリカ北部からカナダ、アラスカ周辺で繁殖し、冬季はアメリカ南部から中米、メキシコあたりで越冬する。
日本では稀な冬鳥、あるいは旅鳥として各地で記録がある。
ヨーロッパでは日本以上に珍鳥である。イギリスにおいて過去3回の記録があるということが“COLLINS”に記載されている。

この鳥については、一時「クサチヒメドリ」という新称が提案されたが定着しなかったようだ。
現在の「日本産鳥類目録第7版」には633種の鳥が記載されているが、633番目の殿を務めるのがサバンナシトドである。ここでも「クサチヒメドリ」の名は採用されていない。

サバンナというと熱帯の草原地帯を思い浮かべるが、この鳥の場合は関係がない。
サバンナの名は、ジョージア州の港町「サヴァナ」に由来する。
「真夜中のサヴァナ」という小説、あるいは映画の舞台になった町である。
最初にここで採集されたために命名された、ということがアメリカのウェブサイトに書いてあった。
そもそも誤解を与えやすい名称なので、「クサチヒメドリ」は案外いい名前かも知れないとも思う。

学名は Passerculus sandwichensis
Sandwich も恐らく地名と思われるが詳細は不明である。

アメリカの図鑑にはいくつかの亜種が載っている。この鳥には多くの亜種が存在するらしいが、どの亜種が飛来しているのかについてはよくわかっていない。

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No title

こんにちは。地道にここをフィールドにして観察されている方が、最初に見つけたようでした。最初は、わからなかったみたいですね。ちょっとかわった鳥がいるということでわかったようでした。

No title

> キプロスのネコさん
ありがとうございます。
状況がよくわかりました。
やっぱり地道な観察は重要ですね。
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