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カモメ識別ハンドブック



カモメ識別ハンドブックの改訂版を、JBFにて入手しました。

旧版「カモメ識別ハンドブック」はカモメウォッチャーにとっては聖書のような存在です。
この本がなかったら、我々のような素人はカモメの観察には向かわなかっただったでしょう。
というか、この本がきっかけでカモメを観察してみようと思った人も多いだろうと思います。私もそのひとりでした。
旧版は2000年の刊行で、すでに10年を経過しています。
カモメの世界は意外に研究が進んでいなかったようで、この10年で蓄積された知見を大幅に盛り込み、現時点では決定版と言える図鑑が上梓されたことはとても喜ばしいことです。


旧版にあった、背の色等による早見表、大型カモメ類第1回冬羽の早見表はなくなりました。
あれは面白いと思っていたのですが、個体差や見え方の違いなどを考えると、早見表では難しいと考えられたのでしょうか。
代わりに、基本9種類の成鳥の識別ポイントが2ページ見開きにまとめられています。

後半には、状況によって違う見え方の解説、換羽状態の見方、違う種類のカモメを1枚で比較出来る写真集があります。
80ページほどに、これだけの内容を盛り込んだ図鑑は他に見当たりません。
願わくば全ての鳥についてこのような内容の図鑑があったら、と思わずにはいられません。

・・・・・・

これまで呼称が曖昧だった数種のカモメについて、当ハンドブックでは新しい名称を採用したので、当ブログでも今後はそれに習いたいと思います。出来ればそれが一般化すればいいと思います。

■タイミルセグロカモメ
Larus heuglini taimyrensis
これまで「ホイグリン系」とか「亜種タイミレンシス」と表現していた亜種の新称。
これはセグロカモメとホイグリンカモメの交雑個体群とされているので、表記が難しい種類のひとつである。
新版では
’タイミルセグロカモメ’
という風に’’で囲む形で表記している。
このあたりは今後の研究課題だろうと思われる。

■カスピセグロカモメ
Larus cachinnans
この種は、旧版では「キアシセグロカモメ」と呼ばれていた。亜種名としては「カスピキアシセグロカモメ」が一部で使われていた。

■モンゴルセグロカモメ
Larus cachinnans mongolicus
便宜的に「モンゴルカモメ」と呼ばれていた。
今後はカスピセグロカモメの亜種モンゴルセグロカモメと考えていいのだろうか。

■アメリカセグロカモメ
Larus smithonianus
亜種名から「スミソニアヌス」あるいは通称で「スミス」などと呼ばれていた。
旧版では「ウスセグロカモメ」を提唱していたが、一部で使われていた「アメリカセグロカモメ」に変更した。

■カザフセグロカモメ
Larus cachinnans barabensis
亜種名から便宜的に「バラベンシス」と呼ばれていたもの。一部で「カザフキアシセグロカモメ」が使われていた。


ただし、以上は私の理解が足りないかも知れず、また今後の研究に寄って変わる可能性があるので、現時点での知見に基づく名称であることをご理解下さい。
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