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文藝別冊 フルトヴェングラー


文藝別冊 フルトヴェングラー
河出書房新社 1300円+税

フルトヴェングラーは今年で没後61年になるが、その人気は一向に衰えない。
昔を懐かしむ人だけが支えているのではこうはいかないだろう。新しいファンも増えているに違いない。
私事を言えば、1970年代にフルトヴェングラーのベートーヴェンを聴いたことがクラシック音楽にはまるきっかけになったのだが、その時点でも死後20年前後は経っていたわけだ。
現代の録音に比べたら、貧しい音質の録音しか残されていないにもかかわらず、彼の人気が一向に衰えないのはどうしてか。じっくり考えて見る必要がありそうだ。

死後急速に忘れられる人が多いのに対し、ますます人気が上がる人というのが、各界に稀にいる。
フルトヴェングラーはその代表的な存在だが、色々な分野から他に思いつく人物と言うと
 エルヴィス・プレスリー
 石原裕次郎
 美空ひばり
 落語家の五代目古今亭志ん生
 建築家のフランク・ロイド・ライト
などの存在が挙げられる。
どこか共通点のようなものが感じられないでもない。

ただ、こういう人物の場合、ともすると神格化されてしまう傾向があるので、そういう方向には距離を置くようにと自戒する。


フルトヴェングラーの代表的な録音として
 ベートーヴェン/交響曲第3番(VPO 1952年 スタジオ録音)
 ベートーヴェン/交響曲第5番(BPO 1947年 戦後復活のライブ)
 ベートーヴェン/交響曲第9番(バイロイト祝祭O 1951年 ライブ)
 ブラームス/交響曲第2番(VPO 1945年 戦中最後のライブ)
などを取り上げて来たが、どうしても取り上げておきない代表的な名演をもうひとつ。

 ベートーヴェン/交響曲第7番(BPO 1943年、ベルリンでのライブ)

7番に関しては他にも名盤と言われるものはあるが、一番を挙げればやっぱりこれだ。
現代のレベルから見れば貧しい録音だが、そんなことはどうでもいいのではないかと思う。
特に最終楽章の、邁進するエネルギーの凄まじさは何と表現したらいいのだろうか。
大げさに聞こえるかも知れないが、これを聴けただけで生まれて来てよかったとさえ思う。

 

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