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マーラー/交響曲第8番


8番はどちらかと言うと苦手の曲だ。マーラーの中で一番苦手と言ってもいい。
7番も苦手とは言ったが、それは第4楽章までと第5楽章がうまくつながらないからだ。
7番に関してはどこを切り取ってもマーラーらしさに溢れている。

8番は俗に「千人の交響曲」と呼ばれる。
これは演奏にほぼ1000人を必要とするということから、初演の際しての宣伝文句として使われたとされる。
実際の演奏に要するのは850人ほどだが、初演の時には実際に1000人を超えたらしい。
これだけの規模の曲なので、演奏するのも容易ではない。マーラーの作品の中でも演奏機会が最も少ないのは当然だ。

全体は通常の楽章構成を取らず、2部に分かれる。
第1部はラテン語による讃歌「来たれ、創造主たる聖霊よ」
第2部はゲーテの「ファウスト」終末部分に基づいた歌詞が使われている。
すでに交響曲というより、大規模なカンタータかオラトリオのような作品となっている。
全体的に肯定的内容で、マーラー特有の厭世観や死のイメージからは遠い。


ここに取り上げたのは、ショルティ&シカゴ交響楽団のヨーロッパ公演の際に行われた録音である。
1971年 ウィーン、ゾフィエンザールで録音

そのメンバーを見ると
 ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
 ルチア・ポップ(ソプラノ)
 アーリン・オジェー(ソプラノ)
 イヴォンヌ・ミントン(メゾソプラノ)
 ヘレン・ワッツ(アルト)
 ルネ・コロ(テノール)
 ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
 マルッティ・タルヴェラ(バス)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン楽友協会合唱団
 ウィーン少年合唱団
 シカゴ交響楽団
 ゲオルグ・ショルティ(指揮)

笑ってしまうほどの超豪華メンバーだ。よくこれだけ揃えたものだ。デッカの気合のほどがうかがえる。


このあと交響曲「大地の歌」を経て、最高傑作の第9番へと続く。
マーラーは、やっぱり順を追って聴くと見えてくるものがあるように思う。

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