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黒部川第2発電所(2005年撮影)



黒部川第2発電所
撮影 2005年7月31日

最近、過去の写真を整理中なので、面白い写真が出てきたらその都度取り上げたいと思う。
トロッコ列車でお馴染みの黒部峡谷鉄道の車窓から。


宇奈月から欅平に向かう車中、猫又駅の直前、右側に見える黒部川第2発電所。
1936年、建築家山口文象の設計によって造られた。
山口文象は1902年生まれ。本名は山口瀧蔵だが、後に蚊象と称する。1942年に文象と改名したと記録にあるので、この時期には山口蚊象を名乗っていたことになる。読みはどちらも「ぶんぞう」である。
機能と構造を優れたプロポーションで表現した、モダニズム建築の傑作と言える。

発電所に通じる赤い橋「目黒橋」も山口文象によって設計された。
フィーレンデールの角を丸く取ったデザインが秀逸である。


フィーレンデールの豊海橋については過去記事参照
http://blogs.yahoo.co.jp/papageno620/59665203.html

ちなみに豊海橋は1927年の竣工で、日本初のフィーレンデール橋と言われる。
目黒橋の設計に際しても、豊海橋を参考にしたスケッチが残されている。

建物、橋ともに優れた造形だが、セットで見ると端正な表情を見せるコンクリートの建築とモダンで洒落た橋の対比が面白く、鮮やかな色の組み合わせと相俟って非常に趣のあるデザインとなっている。
自然景観の中に建つ構造物として、お手本のようなものだ。
同じ車窓から見える新柳河原発電所の「中世ヨーロッパのお城のようなロマンティックな外観」などと言う文句には、決して惑わされてはいけない。

ぜひ実際に見たいものだが、猫又駅では降りることが出来ず、一般人が見学するのは無理のようだ。

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