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夏の最後のバラ/サラ・ブライトマン


夏の最後のバラ(ベンジャミン・ブリテン編曲による民謡集)
サラ・ブライトマン(S) ジョフリー・パーソンズ(P)
1986年録音

サラ・ブライトマンは、今年9月民間宇宙旅行者として国際宇宙ステーションに10日間滞在する予定だったが、諸般の事情で中止になったらしい。
その代わりに日本人が行くことになったとかならないとか言われているが、そのこと自体に興味はない。
大体「宇宙に行く」という言い回しが嫌いだ。地球上は宇宙ではないのか?
便宜的に地上100km以上を「宇宙空間」と呼んでいるらしい。ヴァージン・ギャラクティック社が計画している「宇宙旅行」もこのあたりの高度を目指しているようだ。
もっとも同社の計画は、単なる弾道飛行ではないかとも思えるし、テスト飛行中の事故で死者も出ているので、実現はまだ先のことだと思う。
国際宇宙ステーションはもう少し高く、400kmほどの高さにある。
個人的には「大気圏外に行く」ぐらいの表現が適当ではないかと思う。

・・・・・・

サラ・ブライトマンは言うまでもなくミュージカルの世界の人だが、ポップスやクラシックなどのジャンルを超えた存在として特別な歌手だ。
「キャッツ」や「オペラ座の怪人」での歌唱が有名だが、彼女の最初のソロアルバムがこのブリテン編曲の民謡集である。
1984年、アンドリュー・ロイド=ウェッバーの「レクイエム」でソリストを務め、これがヒットしたのをきっかけに、EMIからクラシックの録音を持ちかけられ、彼女自身がブリテン編曲の民謡集を選んだのだと言う。
結果的に非常にいい選択になった。
もちろん、ミュージカルにおける彼女にファンから見たら物足りないかも知れない。そもそもピアノ伴奏による歌曲と言うのは、クラシック音楽の中でもとりわけ地味な分野である。
だが、彼女の透明感のある歌声と、抑制の効いた表現がここでは非常に心地よく響く。
クラシック専門のソプラノ歌手なら、もっと力強さがあっただろう。だが、ここで求められているのはそういう表現ではない。そのあたりもよくわかった上での選択であったとすれば、なかなかのものだ。
伴奏者としてジョフリー・パーソンズを起用出来たことも大きい。
パーソンズからは非常に多くのことを学んだと彼女は述懐している。


ベンジャミン・ブリテンは1945年から1961年にかけて各国の民謡43曲を編曲し、6巻に分けて出版した。
そのうち第2巻がフランス民謡、第4巻がアイルランド民謡、その他がイギリス民謡である。


収録曲
1. ある朝早く
2. ニューカッスルからおいででは? (フラーのソング・ブック)
3. 優しのポリー・オリヴァー (古いイギリスの曲)
4. 木々は高だかと (サマセット民謡)
5. とねりこの木立 (ウェールズの曲)
6. ああ、ああ (サマセットから-セシル・シャープ)
7. 答えのなんと優しいことか (ムーアのアイルランド民謡)
8. 牧童 (W・シールドの曲)
9. 春が過ぎてゆく
10. 夏の最後のバラ (庭の千草) (ムーアのアイルランド民謡)
11. 美しいひとは愛の庭に
12. 糸を紡ぐ女
13. 愛しきわが祖国のハープ! (ムーアのアイルランド民謡)
14. 小さなサー・ウィリアム (サマセット民謡)
15. ねえ、クッションを縫える? (スコットランドの曲)
16. しんとした夜にはよく (ムーアのアイルランド民謡)
17. おいらが親父のところで
18. 慰めてくれる人もなく (スコットランドの曲)
19. オリヴァー・クロムウェル (サフォークから-ナーセリー・ライム)


なお、このCDが日本で発売されたのは1998年である。
すでにサラ・ブライトマンはビッグネームになっていた。
やはり1986年時点では売りにくかったのだろう。

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