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塩生のエドヒガン(長野県長野市)

塩生のエドヒガン(巡礼桜)
長野県長野市
撮影 2015.4.24

一旦バードライン方面に戻り、七曲りを下る。
快適なバードラインだが、長野市側に難所の七曲りが残っているのには理由がある。
1985年、バードラインが通る地附山は大規模な地滑り災害を起こし、老人ホーム「松寿荘」が押し流され、死者26人を出した。
その結果、バードラインは寸断され、今も七曲りが迂回ルートとして使われている。

七曲りを下るとほぼ善光寺の裏手である。
折しも善光寺は6年に1度の御開帳の最中にあった。その渋滞に巻き込まれないように注意しながら市内を通過。次なる目的地に向かう。




「塩生(しょうぶ)のエドヒガン」とも「巡礼桜」とも呼ばれる。
その昔、小市の渡しから戸隠方面に向かう古道にあるため、「巡礼桜」と名付けられた。
今回、おそらくその巡礼のルートなのであろう、狭い山道をクネクネと5kmほど走る。
途中、恐ろしく狭い集落の中の迂回路を抜け、尾根筋の開けた場所に出ると、そこに1本の桜があった。
推定樹齢700年のエドヒガンである。




この桜、写真で見ていた限りではそれほどのものとは思わなかったが、やはり行って見てこそわかるということがある。
桜そのものも立派だが、その咲いている環境が何とも言えず素晴らしい。
右に塩生の山村風景、左には北アルプスがずらりと並ぶ絶景の地なのだった。




遠景に北アルプス。




塩生の集落


昔の巡礼者は歩いてここを通ったのだから、不意に開けた風景の中にこの桜を見た時の感動はいかばかりであったろうか。
日本の山里とは何と美しい風景を見せてくれるのだろうかと、改めて思った。
また、今日ここに居合わせた幸運をしみじみと思う。


昔大平正芳首相は、理想の国家として「山里から祭囃子が聞こえてくるような国」と表現した。
今の政府はその逆を行っているので、こういう美しい山村風景は早晩見られなくなるかも知れない。そうなったら古木の桜も見られなくなるだろう。桜は人跡未踏の原生林にあるわけではなく、人が守って来たものだからだ。
ついでながら、大平さんは非常に含蓄のあることを言った。
「政治とは何ですか」と言う問いに「明日枯れる花にも水をやるのが政治だ」と答えた。
今の政治家に聞かせてやりたいが、恐らく理解できないだろう。


次回は小川村、お流れの桜
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