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シジュウカラガン




シジュウカラガン
カモ目カモ科
撮影 2015.3.15 千葉県

午前中は地元で定例の探鳥会。
午後は買物ついでに、先日から観察されているらしいシジュウカラガンを見て来た。
1羽でのんびりと、田んぼで草を啄んでいる様子が観察出来た。

・・・・・・

シジュウカラガンは、従来カナダガンの亜種とされて来た。
カナダガンには多くの亜種(12亜種、11亜種、8亜種とも)があるとされていて、最大のオオカナダガンと最小のヒメシジュウカラガンでは、体重に7倍もの開きがあると言う。同じ種内でこれほど大きさの差があるものは他に例がないと思う。

カナダガンは、北米でごく普通に見られる鳥であると言われる。
亜種シジュウカラガンはそのうちアリューシャン列島産の亜種で、世界的に見ても希少種である。
国内では、ガン類の主な飛来地である宮城県や新潟県などに毎年飛来する。
一時は飛来数が激減したが、保護活動が功を奏したのか近年は飛来数が増え、国内での越冬数は1000羽を超えるまでになった。
関東地方では稀に迷行することがあるが、単独での飛来が多い。

これに対し日本各地の湖沼などで、シジュウカラガンではない大型のカナダガンが生息している。
これは亜種 Branta Canadensis moffitti であると考えられていて、人為的に持ち込まれた外来種である。

これは環境省の要注意外来生物に指定されているのだが、環境省のHPを見ると「シジュウカラガン大型亜種」 Branta Canadensis moffitti という表記になっている。

ところが一応最新の情報に当って見ると、カナダガンは
英語名 Canada Goose Branta Canadensis  と
英語名 Cackling Goose Branta hutchinsii
の2種に分けられている。
日本産鳥類目録第7版でも、シジュウカラガンは Branta hutchinsii と表記されていて、カナダガンとシジュウカラガンは別種とされていることがわかる。

わかりにくいのでまとめると
カナダガン Canada Goose Branta Canadensis には以下の7亜種がある。
B. c. occidentalis
B. c. fulva
B. c. maxima
B. c. parvipes
B. c. moffitti (日本に移入された大型亜種)
B. c. interior
B. c. canadensis
シジュウカラガン Cackling Goose Branta hutchinsii には以下の5亜種がある。
B. h. asiatica
B. h. leucopareia (シジュウカラガン)
B. h. minima (ヒメシジュウカラガン)
B. h. taverneri
B. h. hutchinsii

これにより、今までの混乱はある程度解消されることになるだろう。

当ブログでは、
今後 B. c. moffitti は「カナダガン」と呼ぶことにして、「シジュウカラガン」の名称は使わず、英語名は Canada Goose を使用する。必要がある場合は「カナダガンの亜種」「オオカナダガン」を使用する。

B. h. leucopareia については、これまで通り「シジュウカラガン」、英語名には Canada Goose を使用せず、Cackling Goose(必要がある場合は Aleutian Cackling Goose)を使用する。
亜種ヒメシジュウカラガンについては、必要に応じて Lesser Cackling Goose を使用する。

ちなみに leucoparei の leuco には「白い」という意味がある。
pareia は恐らくパレオ(女性が体に巻きつける装飾品)に近い意味だと思う。
首にある特徴的な白い輪に由来する学名であることは言うまでもない。

本来は B. h. leucopareia に「亜種クビワシジュウカラガン」とでも名前を付ければ混乱せずに済むのにと思う。
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