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マーラー/交響曲第1番(インバル/チェコフィル)


マーラー/交響曲第1番
エリアフ・インバル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
2011年録音

インバルのマーラーとしては、1980年代にフランクフルト放送交響楽団を指揮した全曲録音があるほか、最新の東京都交響楽団とのライヴ録音が全曲出ている。
チェコフィルを指揮したものとしては、5番、7番と、この1番がリリース済みである。

この1番に関しては、一般的なマルチマイク録音のヴァージョンと、ワンポイントステレオマイク録音によるヴァージョンがリリースされていて、今回は試しにワンポイントヴァージョンをDSDで購入した。(ジャケット写真はネットから)

これはe-onkyo-musicで、2つのヴァージョンの聴き比べ用のDSFを無料配布していたので、それをダウンロードしてみたわけだ。
聴き比べとは言っても、第3楽章の冒頭30秒だけなので、そこだけでは何ともという感じだったが、結局ワンポイントの方を購入して見た。

オーケストラを録音する場合、一般的なマルチマイク方式では、メインマイクを2本立てる他に、楽器ごとに補助マイクを立てている。
一方、ステレオマイクを1本しか使わないワンポイント録音は、音量バランスなどをあとから調整できないので、大編成のオーケストラを録るのは難しいようだ。
ただ、開放感と見通しの良さが特長で、実際にコンサートホールで聴いているような臨場感があるとされる。
一方、マイクと楽器とが遠いので、ディテールが聞き取りにくく、物足りない印象があるかも知れない。ある程度良質な再生装置を使って音量を上げる必要があると言われている。
自分は基本的にヘッドホンリスニングだが、ワンポイント録音はヘッドホンとの相性はいいとされている。

・・・・・・

閑話休題

交響曲第1番第3楽章の冒頭は、フランスの童謡「フレール・ジャック」のパロディである。
娘が幼稚園に行っていたころ「グーチョキパーで、グーチョキパーで、なにつくろう、なにつくろう」という歌を覚えて来たが、その原曲が「フレール・ジャック」。これを葬送行進曲に仕立てたマーラーの皮肉っぽさが面白い。

マーラーはこんなパロディが好きで、交響曲第3番第1楽章の冒頭ではブラームスの交響曲第1番第4楽章の主題を使った。
ブラームス嫌いだったマーラーは、時にベートーヴェンの第9の有名な主題に似ているとされるテーマを奇怪な形に変形することでブラームスの保守性を皮肉ったのだろうか。

交響曲第5番の冒頭、ベートーヴェンの余りにも有名な「運命の動機」とも似ているが、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」にある有名な結婚行進曲のパロディであることは明らかだろう。結婚行進曲のパロディで葬送行進曲なんて、いかにもマーラーらしい皮肉に満ちている。

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