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浅蔵五十吉美術館(石川県能美市)

浅蔵五十吉美術館
石川県能美市
設計:池原義郎

石川県を代表する工芸品と言えば輪島塗と九谷焼だろうか。
現在、石川県能美市(旧寺井町)に久谷陶芸村があり、中心に九谷焼資料館がある。
資料館の駐車場に車を停め、突き当りに九谷焼のモニュメントがある一角に浅蔵五十吉美術館が静かに佇んでいる。
陶芸家浅蔵五十吉は、九谷焼作家として初めて文化勲章を受章した。
伝統的な技法の中に、斬新な意匠と複雑な色を織り込んだ作品で知られる。

浅蔵五十吉美術館は池原義郎の設計で、1994年に開館した。
開館翌年の1995年に訪れているので、実に19年ぶりの訪問になる。






なだらかな斜面に沿って、出目地を生かしたコンクリートの壁が立つ。




壁に開けられた入口から入ると、この光景になる。
一旦遠回りさせてからアプローチさせるのは、日本庭園に通じる手法かと思われる。

展示室と玄関、玄関前の空間が一直線に並び、シンプルな三角形の屋根が乗る。




池原建築の特徴として、正三角形を多用するというところがある。磯崎新の正方形と相通じるものがある。
雪を処理するこのあたりの造形は、多雪地域ならではのディテールとして考え抜かれたものだろう。




水盤は通路から少しだけ浮き上がっている。




アプローチのスロープにも、壁を通して水盤の一部が顔を覗かせる。




展示室全景




反対側からの全景




休憩コーナー







精緻なディテールはまるで工芸品のようだ。こういうディテールは、このような小規模な建築によく合っていると感じる。

谷口吉生のディテールは寡黙だが、池原義郎のディテールは饒舌である。
これでもか、という感じで、人によってはやり過ぎと感じさせるほどのものだ。


なお、館内の撮影にはひとこと許可をいただくのが良い。ただし作品のアップは撮影しないこと。
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