FC2ブログ

紀元2600年祝典曲(リヒャルト・シュトラウス)

昭和15年、日本政府は6か国の作曲家に、紀元2600年を記念する祝典音楽の作曲を依頼した。
寄せられたのが、
 ジャック・イベール「祝典序曲」(フランス)
 イルデブランド・ピツェッティ「交響曲イ調」(イタリア)
 シャーンドル・ヴェレッシュ「交響曲第1番」(ハンガリー)
 リヒャルト・シュトラウス「紀元2600年祝典曲」(ドイツ)
の4作品である。
このうち、シュトラウスは言うまでもなく、イベールも有名だが、他の2人については全く知らない。
イギリスではベンジャミン・ブリテンが「鎮魂交響曲(シンフォニア・ダ・レクイエム)を寄せたが、祝典音楽を依頼したのに、レクイエムとは失礼だという理由で拒否された。
このほか、アメリカにも打診したが、日米関係の悪化を理由に断わられた。

ブリテンがなぜレクイエムを送ったのかについては謎である。
当時困窮していたブリテンは、報酬目当てに引き受けたが結局完成せず、別の作品を送ったという説もある。
戦後来日したブリテンは、涼しい顔で同曲を日本初演したと言う。
紀元2600年祝典音楽の中で、唯一傑作として残ったのがブリテンの作品であることは皮肉である。

今日、NHK(Eテレ)で、リヒャルト・シュトラウス「紀元2600年祝典曲」が放送されたのを視聴した。
4月に行われたN響の定期公演で、指揮はネーメ・ヤルヴィ。
同じくシュトラウス作曲の、祝典前奏曲とバレエ音楽「ヨゼフの伝説」の2曲とともに演奏された。
今回初めてこの曲を聴くことが出来たが、大方の評価どおり極めて面白くない音楽だった。

ほとんど演奏されない3曲を定期のプログラムにかけたN響とヤルヴィには、とりあえず敬意を表したいと思う。今後恐らく聴く機会はなさそうだから。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

papageno620

Author:papageno620
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア