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国立国会図書館、国際子ども図書館(2002年竣工)

国立国会図書館、国際子ども図書館
東京都台東区

設計:安藤忠雄+日建設計


これは旧帝国図書館として1906年に第1期工事が完成したもので、戦後国立図書館と改称されたが、その後国立国会図書館に統合され、国立国会図書館の支部(通称上野図書館)として運営を続けて来た。
1980年代以降、蔵書の増大に対して東京本館が限界になり、関西館の建設が決定されると、上野図書館の見直しが検討された結果、児童書専門の図書館とするという構想が浮上し、2002年に安藤忠雄+日建設計によって、保存再生が行われた。
既存の建物を耐震改修した上で、増築を施したものである。

この建物の面白いところは、本来中庭を囲むロの字型の建築になる予定だったものが、1/4のみ完成した状態で今日に至っているということである。つまり、現在見ているものは、正面の左半分だけということになる。




歴史的建築に、2つの現代的なガラスの箱を貫入させるという考え方で設計されている。
1つは1階部分、既存と15°の角度を振ったガラスボックスが貫入されている。
この箱は、正面ではエントランスホール、背面ではカフェテリアになっている。

第2のボックスは、既存建物の背面に、1階から3階まで達するガラスボックスが取りついている。
3階部分の両端には、小さなボックスが飛び出している。

ガラスボックスが斜めに貫入しているというのは、平面図を見るとわかりやすいのだが、実際の来館者にはあまり理解されにくい。(Google Mapで航空写真を見ていただくとよくわかる)




1階
カフェテリアに面する中庭は、現在のところはあまり面白くない。
実はこの図書館は増築工事中で、2年後の完成を目指して、現在地下工事が進行中なのである。
これが完成した暁には、中庭を囲むロの字型平面が100年後に実現することになり、中庭の空間もより魅力的になるのではないか、と期待している。




2階
既存建物との取り合いが面白い。




3階




今のところ、中庭に出るにはカフェテリア内のドアから出るしか方法がなく、(この日は積雪が残っている影響か、出ることが出来なかった)折角の中庭空間が生きていないのである。
中庭から、透明なガラスの箱を通して歴史的建造物が透けて見える情景がこの建築の最大の見どころなのだが、今回はこんな感じにしか見ることができなかった。これは増築工事完成後の楽しみに取っておこうかと思う。


ひとつ苦情を言いたいのは、非常に入りにくい建物だと言うことである。
国立の図書館、しかも子ども図書館なのだから、もちろん誰でも自由に入れるのである。
エントランスは透明なガラスボックスなのだが、カウンターに複数の職員、入口には警備員が立っていて、入っていいのかどうか迷うほどで、このあたりはもう少し改善して欲しいところである。
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