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カナダヅル@茨城県

カナダヅル
ツル目ツル科
体長95cm
撮影 茨城県

4/18(水)
ある人から内々で連絡があった。
「この近くにカナダヅルが来ているのを知っていますか?」
もちろん初耳だったが、昨年の11月から越冬してる個体だと言う。
鳥見の人は誰も知らなかったのだが、ほんの数日前に情報が出たらしい。
俄かには信じがたい話だった。
これだけの珍鳥が、鳥屋の目に触れずに半年も越冬していたとは。
この日の朝、他県ナンバーの車が数台来ているという。
そろそろ農作業も始まるので、週末にはトラブルが起きるのではないか、とその人も心配していたが、情報は止めることが出来ない。
この土日にはかなりの騒ぎになるのではないか、という話でその電話を切った。


4/19(木)
とりあえず、昼休みに行って見た。自分にとってはそんな場所である。
私はこの周辺で、10数年間鳥の観察をしているが、この場所に来たことは一度もない。
普段、バードウォッチャーが来るような場所ではなかったのである。

周辺には、バードウォッチングのポイントはかなり多い。
加えてこの地域には、ハイレベルなバードウォッチャーがたくさんいる。
それでも、その人たちの目には触れなかった。



確かに大きな鳥だが、遠くから見ても目立つという色合いではない。
私自身、ここが見える道路は頻繁に通っているので、飛んでいるところを偶然見れば気がついただろうかと想像してみるのはなかなか興味深い。
サギはたくさん飛んでいる地域である。
関東で「首が長い大きな鳥だがサギではない鳥」が飛んでいたら間違いなく”事件”だから。


4/20(金)
朝、5時ごろに行って見た。
その時間でも数台の他県ナンバーの車がいた。



この朝は、サギと争って飛ぶ姿が確認できた。


4/23(月)
雨模様だったので、昼休みに行って見た。



案の定、この時間帯には誰もいなかった。
土日の騒ぎもさほどではなかったようだった。

・・・・・・

カナダヅルの本邦初認は1963年で、その後15年間に5例だけである。
 1 1963年 出水平野
 2 1969年 北海道鶴居村
 3 1973年 出水平野
 4 1975年 出水平野
 5 1978年 北海道稚内市
やはり、出水平野と北海道に限られていた。
最近の出水平野では、マナヅル、ナベヅルに混じって、毎年少数が飛来しているようだ。

関東での初記録は、1985年 千葉県君津市であるらしいが、詳細は不明
茨城県では、2003年11月12日に、茨城町で確認されたのが最初である。
この個体は、多くのカメラマンに追いかけ回され、数日でいなくなってしまった。
珍鳥を巡るトラブルのひとつとして記憶に残っている。
茨城県内では、2005年の記録というのもウェブ上にあるが、これも詳細は不明。


世界的には最も個体数の多いツルで、ツルの仲間ではアネハヅルととともに小型の仲間である。
北米では一番普通のツルで、北米にはアメリカシロヅルが分布する他は、クロヅルが稀に見られるのみである。
ヨーロッパでの普通のツルはクロヅルであって、その他にはアネハヅル、ソデグロヅルが少数見られる程度で、カナダヅルはかの地でも珍鳥である。


全身ほぼ灰色だが、雨覆に褐色が混じるものがいる。
英語の図鑑には”Stained”という記述が目立つ。
この鳥は泥を塗りつけて羽繕いをする習性があり、鉄分の付着による色合いと思われる。


件の個体は、額から頭頂部にかけて、赤く皮膚が裸出している。
赤味が薄いので、第1回冬羽か若い個体の可能性があると思う。
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非公開コメント

No title

この時期に、カナダヅルですか。
この時期まで、残っているのですね。 ちょっと遅い気もします。
あまりすごい騒ぎにならなくてよかったですね。
数年前にこちらにタンチョウヅルが飛来した時の事が思い出されます。
大変な騒動になりました。
新聞にも載り、テレビでも放送されれば当然ですね^^;
もう旅立ったのでしょうか?
いつか出会いたいです。 ぽちっ!

No title

農作業も始まり、すでに抜けた感じです。
周辺に駐車スペースが比較的あったのがよかったかも知れません。
地元の農家の人も穏やかな対応だったのもよかったです。
ひょっとすると、来年も飛来するかも知れません。
プロフィール

papageno620

Author:papageno620
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