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震災14日目

福島第一は、かなり初期に出来た原発である。
運転開始と、経過年数は以下の通り。(経過年数は、震災発生時)
■1号機 1971年 39年経過
■2号機 1974年 36年経過
■3号機 1976年 35年経過
■4号機 1978年 32年経過
■5号機 1978年 32年経過
■6号機 1979年 31年経過

これを見ると、全て30年以上経過している。
老朽化、という問題はないのだろうか。

・・・・・・

原発の耐用年数として、しばしば30年という数字が出てくる。
実のところ、原発の耐用年数を30年とする明確な規定はないが、下の文章を読んでみてほしい。

国における原子力発電所の高経年化の対応については、電気事業者は各プラントが30年を迎える段階で、安全にかかわる全ての機器等を対象として長期間の運転を想定した技術評価を行い、10年程度の長期保全計画を策定し、これらの計画を国が評価確認し、更に、これをおよそ10年毎に実施予定の定期安全レビュー時に改めて全体的な再評価を行う仕組みとなっております。
            -関西電力のHPより引用

要するに、30年を経過したものは、(一定の技術評価は行うが)あと10年引き伸ばし、10年経てばまた10年引き伸ばす、ということに他ならない。
このようなやり方で、原発の耐用年数を60年ぐらいまで引き伸ばそうとしているのが国の政策である。
1号機に関しては、今月26日がちょうど40年目に当り、それに先立つ2月に10年の延長が決定されている。50年まで使うというのは規定の路線だった。

ちなみに、2月にこれを認可したのは海江田万里という人である。
この人は、東京消防庁の隊員を恫喝したとか、19日に福島第一の廃炉に言及したとか言われているが、私に言わせれば「よく言うよ」という感じである。


原発の新規建設が難しくなっているため、外国でも大体似たり寄ったりの政策らしく、「30年を経過したものは様子を見ながら50年ぐらい使いたい」という感じである。
だが、30年を過ぎたら老朽化が問題になる、ということは各国の見方の一致するところのようだ。
もちろん今回の地震でも、地震動に対しては原子炉は健全であり、事故は想定外の津波によって周辺機器が損傷を受けたことによるのはよくわかっている。

だが、上に引用した文章にも
 <安全にかかわる全ての機器等を対象として長期間の運転を想定した技術評価を行う>
と書いてあるのだから、想定を超えるような津波に対してECCSや電源が全てダウンするようなことはないのか、というところまで想定していたら、と考えるのは無理な注文だろうか。

「30年を経過したものは廃炉、それが無理ならば閉鎖する」と明確に決めておけば、今回の事故はなかったことになる。
それは結果論だ、それでは電力不足になるという反論があるだろう。
実際、「原発に反対ならば電気を使うな」という、無茶苦茶な議論が平然と行われて来たのだから。
我々は原発を推進したことも反対したこともないのである。我々には選択肢が与えられて来なかったのだ。
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