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酒田から仙台へ

飛島を午前便で出たのには理由がある。
酒田に来ると、ここをはずすわけにはいかない場所があるからだ。




土門拳記念館

酒田市出身の土門拳は「古寺巡礼」や「文楽」などの作品で知られる世界的写真家。
土門拳記念館は、本人から寄贈された全作品を収蔵する、世界初の個人の写真専門美術館である。
1983年の竣工で、設計は谷口吉生。

建築の設計をする者は、誰しも自分の理想とする建築があるだろう。
私にとっては原点の場所である。
今回が3回目の訪問になる。

竣工後24年を経ても、全くその魅力を失っていない。
80年代、90年代から現在に至るまで、谷口の設計スタイルは基本的に変わっていない。
絶妙のプロポーションと一分の隙もないディテール、洗練の極致とも言えるこの佇まいは感動に値する。
谷口のデザインは禁欲的に見えるが、実は大胆で先端的な工法を駆使する建築家であって、決して落ち着きはらっているわけではない。
ストイックで、かつエキサイティングというのはなかなか出来る芸当ではないと思う。




次に訪れたのは酒田市美術館
設計は池原義郎
これは2回目の訪問になる。
緻密なディテールを得意とする池原の真骨頂を示した作品。
「池原流ディテール博物館」と言ったほうがいいかも知れない。
「浅倉五十吉美術館」(石川県寺井町)と同じ流れを組む作品だが、私は「浅倉」の方が好み。

すでに午後3時を過ぎ、山形道で次なる目的地、仙台に向かう。







せんだいメディアテーク
設計は伊東豊雄
これも2度目の訪問になるが、今回はここで行われている「伊東豊雄 建築|新しいリアル」という展覧会を見るのが目的である。
せんだいメディアテーク以降の作品(計画中も含む)を、模型を中心に展示している。
「せんだい」で実現したピュアな透明性から、生き生きとした生命感にあふれた作品にシフトする伊東の仕事が圧倒的な迫力で迫ってくる。
「せんだい」以降の作品に若干違和感がある私ではあるが、どうにも伊東の動向から目が離せないのである。




会場風景




TOD’S表参道の原寸大モックアップ




余りにも有名な、せんだいメディアテークのコンペ当選時の模型。
ニューヨーク近代美術館の収蔵品である。

なお、この展覧会は6/9から「神奈川県立近代美術館 葉山」に巡回するので、興味のある方はぜひそちらで。
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