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ホトトギス



ホトトギス
カッコウ目カッコウ科
体長28cm
撮影 2007.6.3 福島県北塩原村 デコ平湿原

霞ヶ浦総合公園に、こんな句碑があります。
「ホトトギス育て行々子の夏終わる」
行々子(ギョウギョウシ、ここではギョギョシと読む)とはオオヨシキリのことで、托卵するホトトギスと、仮親のオオヨシキリの関係を詠んだものです。
惜しいのは、オオヨシキリに托卵するのはホトトギスではなく、カッコウであること。

カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチを称してトケン類といいます。
日本で繁殖するカッコウの仲間はこの4種で、ジュウイチ以外はどれも似ています。
囀りはそれぞれ独特。
■カッコウ 名前の通り「カッコウ」
■ホトトギス 古くは「テッペンカケタカ」、最近は「特許許可局」と聞きなされる。もちろん、ホトトギスという名前も聞きなし。
■ツツドリ 「ポポ、ポポ」と極めて地味
■ジュウイチ これも名前の通り「ジュウイチ、ジュウイチ」
この種類の特徴は、何といっても他の鳥の巣に卵を産んでしまうという、托卵習性があることです。

ホトトギスはウグイスに托卵することが多く、卵までウグイスに似せてチョコレート色です。
うちの方では、オオヨシキリが多い葦原附近ではカッコウが多く、ウグイスが多い森ではホトトギスの声がよく聞かれます。
最近、カッコウはオナガに托卵する傾向が報告されていて、オナガの多い公園でもカッコウの声を聞くことがあります。

それにしても不思議な習性ですね。
自分では育てずに、他の鳥に子育てをまかせてしまうんですから。
カッコウの仲間は他の鳥の巣にひとつだけ卵を産みつけます。
この卵は仮親の卵よりも少しだけ早く孵り、生まれたヒナは他の卵を背中のくぼみに乗せて巣の外に捨ててしまいます。
この驚くべき習性を発見したのは、野鳥の研究家でもあったジェンナーでした。


カッコウ類は子育てを放棄した無責任でずうずうしい鳥だ、という意見がありますが、それは違うと思います。
この習性は、自分のヒナを確実に育てるために、危険を分散した巧みなサバイバル策であると考えられます。
普通に複数の卵を産み、自分で育てるとすると、天敵に攻撃された場合に全滅の恐れがあります。
別々の場所に卵を産めば危険を分散できる、そこで”考えられた”戦略が托卵。
うまいやり方だとは思いますが、自然界はそんなに単純ではない。
托卵する方も、自分よりずっと小さい鳥に卵の大きさや色を似せるなど、多大な努力を払っていますが、托卵される鳥の側も一方的にやられているわけではありません。
最近ウグイスが減ってホトトギスだらけになった、なんていう話は聞きませんし、托卵が必ずしも成功するわけではありません。
種の保存方法としては案外際どい策なのかも知れません。


私はあらゆる鳥の中でホトトギスの声が一番好きです。
夜中でも鳴く鳥で、この日も午前3時には鳴いていました。

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