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デジスコは難しいというお話

私のブログをご覧いただいている方の中には、デジスコをご存知ない方もいらっしゃると思います。
要するに望遠鏡にデジカメを取り付けて撮影する方法ですが、最近は野鳥撮影にこの方法を利用する人が増えています。
私は今までスコープは観察専用に使っており、撮影は一眼でしたが、デジスコもやってみようと思い立った経緯については、以前記事にしました。
ブログでデジスコの写真を拝見していると、感心させられることが多いのですが、自分でやって見ると難しいことばかりです。
デジスコ初心者としては、試行錯誤の日々という感じです。
ところでデジスコ撮影というのは、2つの系譜があると思います。
ひとつは観察派の延長として、もうひとつは撮影派の参入というアプローチです。

■バードウォッチャーのデジスコ感
バードウォッチャーの道具で一番大事なのは言うまでもなく双眼鏡です。
双眼鏡を持たないバードウォッチャーというのはあり得ません。
私たちが使う双眼鏡は中型が多いです。
8×40(口径40mmで倍率8倍)というのが標準でしょうか。
最近、口径32mmと42mmが主流になってきているように思います。
42mmは40mmより5%大きいですから、明るさでは10%増になります。
「ちょっと明るい」という効果を狙ったものでしょうか。

32mmというのはなかなか絶妙な口径だと思います。
スワロフスキーの8×32は、世界で最も優れた双眼鏡だと思いますが、射出瞳径(口径を倍率で割った数字。大きいほど明るい)4mmを確保しながら、小型軽量化を図れるのがメリットでしょう。
特に女性には40mmの重さ(800g程度)は結構応えるでしょうから、32mmの軽さは替えがたいものがあるように感じます。

ちなみに、私の双眼鏡は10×40です。
10倍はやや高倍率志向というべきで、特別な理由がなければこれ以上の倍率は選ぶべきではありません。
明るさ重視ならば7倍という選択もあります。
天文をやる人は7×42をよく使います。

持ち運びが楽なコンパクトタイプも捨てがたい魅力があります。
8×20と10×25が主流です。
射出瞳径が2.5mmを確保していることに注意。
人間の瞳は屋外の晴天で2mm程度なので、これを上回る数字が必要と考えられているからです。
逆に言うと、射出瞳径が2mm以下の双眼鏡は使うべきではないということです。

より遠くの鳥を大きく見たい場合は望遠鏡の出番になります。
フィールド用語では「プロミナー」
コーワの商標です。
一般名は「スポッティングスコープ」ですが、「フィールドスコープ」という言い方がよく使われます。
ただし、これもニコンの商標です。
単に「スコープ」というのがいいのかも知れません。

口径は60mm、倍率は30倍が標準でしょう。
射出瞳径が2mmになることに注意しましょう。
口径は大きいほうがもちろん明るいですが、値段も跳ね上がります。
光学製品は口径で値段が決まると言ってもいいのは、カメラのレンズと同じです。
私のプロミナーは、ちょっと大き目の66mmなので、明るさは60mmの1.21倍になります。

デジタルカメラが普及し始めたころ、我々の大先輩に当たる人たちが、スコープの接眼レンズにデジカメを押し付けて撮影してみるということを試み始めました。
器用な人は双眼鏡に携帯電話のカメラを押し付けて、それなりの写真を撮る人もいます。
手持ちでは限界があるので、アダプターを工作する人が現れました。
スコープのメーカーやサードパーティが各種のアダプターを作るようになりました。
観察主体の人(もともとプロミナーを使っているバードウォッチャーは全員観察派ですが)は、観察と撮影が手軽に交換できるようなシステムを使います。
私が使っているユニバーサルアダプターはそういうシステムです。
コーワの他、ツァイス、ニコン、スワロフスキーも専用のものを発売しています。
これは皆、スコープのメーカーからのアプローチですね。

■撮影派のデジスコ利用
一方、野鳥撮影を専門にされる方の武器はいわゆる大砲レンズで、これは今でも変わりません。
画質はとてもいいのですが、何分高価なことと、重いために機動力がないのが欠点です。
ところがデジスコというのは、比較的簡単なシステムでありながら1000mm以上の高倍率が簡単に得られるという特徴を持っています。
撮影派の人たちもスコープにコンデジを取り付けて超望遠撮影を楽しむようになりました。
こちらは観察よりも撮影主体ですから、アダプターもそれなりにしっかりしています。
光軸を完全に合わせ、照準器や液晶フードも取り付け、万全の体勢です。
一番違うのは、我々が接眼レンズを覗いてピントを合わせてからカメラをセットするのに対し、初めから液晶画面でピント合わせをすることでしょう。
彼らは撮影目的にスコープを使います。
(こんなことを書いていると、我々の道具であった望遠鏡を撮影派に取られたという愚痴に聞こえるかも知れませんが、それも半分正解です)

デジスコシステムというのは、詰まるところスコープの接眼レンズ部分に結んだ像を、直接デジカメのレンズで撮影するということです。これをコリメート法と言います。
カメラの焦点距離に、望遠鏡の倍率を掛ければいいわけで、カメラの焦点距離が100mmで望遠鏡のアイピースが30倍ならば、単純に3000mmになるわけですね。
こんな超望遠レンズは存在しませんし、仮に存在したとしてもバカでかくなるか、恐ろしく暗くなるか、2つにひとつなので、現実的ではないわけです。
(昔ニコンに、レフレックス式で2000mmというバケツのようなレンズがありましたが)

そんなわけでデジスコの超望遠撮影は魅力いっぱいなのですが、いざやって見ると甘くないことがよくわかりました。
現在、ボツ写真を増産中ですが、確かにうまくいった場合はなかなかの写真が撮れます。
今は試行錯誤中ですが、慣れてくればもう少しいい写真が撮れるでしょうかね。。。
今日は「ボツ写真の山」というところを見ていただきます。



ムナグロの幼鳥。
秋の渡りではあまり多くない鳥です。



タカブシギ(左)とキアシシギ
よく写ればいい写真なのですが



アオアシシギ2羽とコアオアシシギ1羽
一応特徴がわかるという程度の写り
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