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柱が立つ


谷を挟んだ山から、上昇気流に乗ってタカが「湧いてくる」瞬間がホークウォッチングの醍醐味です。
時には100羽を超える鷹柱が出来ることもあります。
私が過去に見た最大の柱は50羽ぐらいでした。
この日は15羽程度の柱が数回立ちました。

高く昇ったタカが、スーッと流れて行く瞬間が次の醍醐味です。
上空で、1回2回と旋回してから流れて行くタカを見るのも醍醐味。
(醍醐味が多すぎますね)
期せずして「またおいで~」という声がかかるのはこんな時です。

・・・・・・

タカの渡りというのは、いつごろから知られていたのでしょうか。
伊良湖岬が渡りの名所として知られるようになったのは、1970年代だと言われています。
もちろん、伊良湖岬のように開けた場所では昔から知られていたはずです。
タカの渡りという生態が人々の注目を集めるようになったのがそのころだったということでしょう。
サシバは九州から沖縄、台湾を経て東南アジア方面に渡ります。
彼らにとって最大の難関は、沖縄本島から宮古島への320kmの渡りで、昔は疲れきったサシバを簡単に捕まえる、伝統的な猟が行われていたらしいです。
タカに限らず一般の鳥は、海鳥と違って海上で休息することはできません。
なるべく陸上を通りたいタカが、岬に集中するのは自然の流れです。
恐らく、関東から東海地方のタカは海伝いに移動し、伊良湖岬から紀伊半島に渡り、四国、九州と移動するのでしょう。

私の住む茨城でも、筑波山あたりの上昇気流を利用して渡っていくサシバ群の存在が知られています。
推定ですが、これらのサシバは千葉方面ではなく東京上空から神奈川方面に抜け、そのあとのルートはやっぱり伊良湖岬だと思います。
このサシバがどこで利根川を越えるのだろうか。
その疑問を解くべく、有志が何年もかけて調査した結果、
■旧岩井市内(茨城県自然博物館があるあたり)
■守谷市内(鬼怒川との合流地点、常磐道が利根川を越えるあたり)
■取手市内(新大利根橋のあたり)
の3箇所が、サシバの渡りのコースらしいということなどがわかってきました。
こういう地道な調査には頭が下がります。

白樺峠が渡りのポイントとして知られるようになったのは1990年代からで、そんなに昔のことではありません。
長野県内にも渡りのコースがあるはず。
安曇野から西に行くタカは、どこから岐阜県(または愛知県)に抜けるのか。
そう考えた人たちが山中を歩き回り、ついに白樺峠を発見したわけですね。
そのころ私は、白樺峠と言えば乗鞍岳を眺める絶好のポイント、としか知りませんでした。
あのころも、ふと空を見上げると渡るタカが見えたのでしょうか。

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