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ホシガラス

ホシガラス
スズメ目カラス科
体長35cm
撮影 2007.9.23 乗鞍岳畳平

「高山植物の女王」と呼ばれているのは、言わずと知れたコマクサです。
他の花が咲く場所には咲かないその孤高の姿勢と、その小ささが魅力の源泉だと思います。
以前クルマユリにも「高山植物の女王」たる資格があると書きました。
孤高であることと小さなことが共通しています。

ハイマツは「高山植物の王」と言っても過言ではないと思います。
亜高山帯から高山帯に生える常緑低木で、ハイマツ帯に来ると高山に来たという実感が湧くものです。
もっとも、東シベリアなどではごく標高の低いところにも存在しているらしく、ハイマツ=高山というのは日本独特の印象なのかも知れません。

真っ赤なナナカマドと緑のハイマツの対比は、高山帯の紅葉の醍醐味と言えるでしょう。
 ハイマツの下のライチョウ
 ハイマツの実を食べるホシガラス
 ハイマツの枝で囀るイワヒバリやカヤクグリ
など、高山鳥にはハイマツが欠かせません。

ところで、
「ハイマツは歩く」ことをご存知でしょうか。
この木はその名の通り、横に枝を這わせます。
枝が地面につくとそこから根を出し、先に先にと枝を伸ばします。
そして古い幹は枯れて白骨のようになって残ります。
これを「歩く」と表現するのですが、ハイマツの成長は10年で5~9cm、30年経ってやっと1mほどと言われているので、1歩歩くのに50年ぐらい要するのでしょう。
ハイマツの真っ白な枯れ枝はハイマツ帯の点景として欠くべからざるものです。
ゆめゆめ唯の枯れ枝と思うなかれ。

密生したハイマツ帯では、実が落ちても暗い林床では発芽できず、そのためハイマツ帯は1代で終わります。
ところが、この実を食べるホシガラスが明るい場所に種子を落とすと、そこから新しい芽が出ます。
ホシガラスの存在がハイマツの分布拡大に大きな役割を果たしているという、面白い事実です。

乗鞍岳のハイマツ帯はことのほか見事です。
ホシガラスが長年活躍したのでしょう。
最近でもホシガラスを見るなら乗鞍と言われているようです。



ハイマツの上に止まる



飛ぶ



ピョン!



ハイマツの実を咥えた



明るい所に運ぶ
ハイマツの下にはガンコウランのカーペット
コメススキが揺れる
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