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霧ヶ峰の憂鬱

2011.7.24
長野県霧ヶ峰高原

夏の霧ヶ峰と言えば、ニッコウキスゲの大群落で知られる。
この花は年によって咲き具合が大きく異なり、当たり年は数年に1回と言われている。
去年はほぼ壊滅状態に近く、ファンをがっかりさせたが、今年はどうだろうか。

実はニッコウキスゲの激減には、シカの食害が大きく関わっていて、今年はシカ避けの電気柵が設置された。
電気柵の効果は絶大だったと見えて、今年のニッコウキスゲの咲き具合は10数年前を思い起こさせるほどだった。


が、、、、、、


電気柵が設置されているのは、車山肩の、いわゆる「ビーナスの丘」と呼ばれている地域のごく一部である。
柵の中は確かに今を盛りと咲き誇っているが、柵の外側はほぼ壊滅状態である。
自然観察というのは妙なもので、いかにたくさんの花が咲いていても、”保護されている場所だけ”というのには食指が動かないものだ。
加えて電気柵の高さを考えると、普通に撮影すれば必然的に柵が写り込むので、撮影対象としてはどうにもならない。
夏の霧ヶ峰らしい写真を撮るのはもはや不可能か、とも思ってしまう。




柵の間を狙って撮る。
今日は青空も見えなかったので、平凡な風景になった。




霧ヶ峰の霧ヶ峰たる風景、コロボックルヒュッテの裏から蓼科山方向を見る。
本来なら黄色の絨毯になるはずの草原は、一面のヨツバヒヨドリの群落になっていた。
朝4時からスタンバイしたが、結局霧が晴れず、車山山頂まで行ってみたものの、ますます霧は深くなり、今日はこんなところで諦めた。
山の天気はそもそも当てにならないので、そのこと自体にがっかりしたわけではない。


ニッコウキスゲだけではない。
夏の霧ヶ峰に林立するシシウドがほとんどない。
ツリガネニンジンもほとんどない。
エゾカワラナデシコもわずか。
ハクサンフウロもわずか。
コウリンカもない。
ヤナギランもない。
ワレモコウもない。
コオニユリすらない。

あるのはヨツバヒヨドリばかり。

蛙原(げえろっぱら)のグライダー滑空場周辺でも
白い花と見ればヒメジョオン。
赤い花と見ればアカツメクサ。
大きな白い花は、外来種のキクの花。

ここにコバイケイソウの大きな群落があることは今年初めて知ったが、この花は毒があるのでシカが食べないせいではないか、と考えたがどうだろうか。


シカが増えた理由は、暖冬傾向で雪が少なくなり、冬を越せる個体が増えたからで、遠因は温暖化にあり、一朝一夕に解決出来る問題ではないところに憂鬱が募る。
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