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コキアシシギその後


コキアシシギ
チドリ目シギ科
体長24cm
撮影 2008.9.5

9/2にオオタカに襲われて右足を負傷したコキアシシギ。
その後、じっとしたまま動かない状態が続きました。
飛ぶことはできるのですが、餌を取れない状態なのはいかんともしがたい。
2日に関係者が保護を試みましたが、飛べることが返って仇となり、保護できませんでした。
3日後の早朝6時ごろ、右足をかばいながら左足で立っている姿は痛々しい。
これが最後の撮影となり、翌日には一緒に行動していたコアオアシシギの群れとともに姿を消しました。

コキアシシギは、8/25から9/5まで当地で見られました。
今回、ほぼ最初から最後までじっくりと観察できたことは、地元のバーダーとして幸運でした。

・・・・・・

珍鳥に類する鳥の情報をネットで公開することについては議論があります。
場所まで特定できる情報を、あまりにタイムリーに伝えることは控えるべきだという意見が大勢のようで、概ね妥当な意見だろうと思います。
中には絶対載せるべきではない、という意見もあり、抜けてから載せるというスタンスの人もいます。
確かに狭い農道に多くの車が入り込んで、農家の人とトラブルになるというようなことも現実にあります。

狭い場所を長時間占拠する人。
人が見ている前を平気で歩く人。
中には、鳥が逃げるから動くな、と関係ない人に言うカメラマンがいるとか。
今回の話とは関係ありませんが、野鳥を餌付けしてしまい、自分が餌付けしたものを勝手に撮るなと言わんばかりの人も。
こういう人を見ると、ネット云々の前にやっぱり個々人のモラルの問題だと思います。

大体、ネットの情報が多すぎると嘆いても無駄だと思います。
カメラマンはそれぞれの情報網があって、瞬く間に仲間内に情報が伝わります。
特に珍鳥を求める人たちは各地で情報を交換しあっていますから、特に関東のようにバーダー人口の多いところでは人の口に戸は立てられません。
電話やメールとともに、「○○の××は見た?」という会話が、至る所の探鳥地で交わされているわけですから。

そういうことが悪いと言っているわけではありません。
こんなことを考えたのは、コキアシシギを見に集まった車のナンバープレートを見ていて、情報伝達の凄さを思い知ったわけです。
私はそういう情報網の中にはいないので、改めてこういうものかと感じ入った次第。

仲間内でもよく議論になります。
「バードウォッチャーは増えているのか」
結論としては、バードウォッチャーは増えていません。が、カメラマンは激増しました。
デジタルカメラの普及が後押ししたのは間違いありません。
バードウォッチャーとカメラマンはどこが違うのか、というとまた難しい議論になりそうです。

私もネットで公開していますが、「○○県」までで抑えています。
多くのブログ記事も、概ね同じような表現になっています。
ただ、逆に検索する立場になって見ると、ネットの記事というのは複数組み合わせて見ると案外細かい情報が見えてくるものです。
そういう情報の裏を読んでいくのも楽しみのひとつかな、などとも思うのですが。


今回、コキアシシギが人気を集めましたが、バードウォッチングの面白さは、時折訪れる珍鳥ばかりにあるわけではありません。
この地域の田んぼには、8月になると多くの旅鳥が訪れます。
その種類も来る田んぼも毎年同じではありません。
特に今年はシギチの入りが悪く、やきもきしましたが、結局8月下旬になって利根町の数箇所に集中しました。

色々な種類のシギたちが入れ替わり立ち代り訪れるのを継続して観察していることの面白さ。
いつも一緒に行動するコキアシとコアオの群れと、あえて離れて行動するタカブの群れ。
ちょっと離れた休耕田で、人目を避けているかのようなキリアイやウズラシギ。
去年はあんなに大群だったのに、今年は1~2羽の小群でしか見られないトウネン。
そういう鳥たちの行動に、鳥の不思議さや面白さを再確認する毎日でした。


この秋の渡りで、県南地域で見られたシギチの概要をまとめてみました。(もちろん自分が見た範囲内での話ですが)

■コチドリ 普通
■ムナグロ 40羽以上の群れが 割と多いが去年ほどではない
■ケリ 単独と小群 もともと少ないので普通
■トウネン ほとんど単独 去年は大きな群れが見られたので激減
■ヒバリシギ 2回だけ(単独)
■ウズラシギ 数回(単独)
■エリマキシギ 3羽(少ない)
■キリアイ 数回(単独) もともと少ないが、去年が多かった。
■オオハシシギ 1回だけ(単独)
■ツルシギ 単独
■コアオアシシギ 25羽程度の群れ 記憶にない数
■アオアシシギ 普通
■コキアシシギ 言うまでもなく珍しい
■クサシギ 10羽以上の群れ 割と多い
■タカブシギ 15羽程度
■キアシシギ 普通
■イソシギ 普通
■オグロシギ 2羽
■タシギ 普通
■オオジシギ 情報不足(識別能力の問題)
■セイタカシギ 2羽
以上21種

春の渡りにはたくさん見られるキョウジョシギ、チュウシャクシギ、少数見られるハマシギが見られないのは例年と同じ傾向。
去年見られたオジロトウネン、アメリカウズラシギの記録はなし。(オジロトウネンは見られている)


来年同じところに来るとは限りません。
また、広い範囲を探し回ることになると思います。
楽しい出会いは必ずあるはずです。

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