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オナガガモ@霞ヶ浦

オナガガモ
カモ目カモ科
体長 ♂75cm ♀53cm
撮影 茨城県土浦市霞ヶ浦湖畔

■エクリプスのこと
一般的に夏羽、冬羽という用語はよく使われますが、必ずしも季節に対応していません。
シギ・チドリ類も、盛夏には冬羽になっているものが多いので、あまり捉われない方がいいと思います。
例えば「コチドリ=アイリングが目立つ」と言っても8月には冬羽になっている場合が多いのです。
 夏羽=繁殖羽
 冬羽=非繁殖羽
と言った方がわかりやすいと思います。

カモの仲間はもっと複雑で、
 繁殖期(夏)が終わると非繁殖羽(冬羽)になり
 秋には繁殖羽(夏羽)に変わって、そのまま越冬し、繁殖地に移動する。
要するに、例えば6~10月ぐらいが冬羽で、11月~5月ぐらいが夏羽ということになるので、全く逆です。
そのため、カモの場合は夏羽・冬羽という用語は誤解を招くのであまり用いないようです。
実際、冬の綺麗な繁殖羽を冬羽と表現しているものもよく見受けられるので、これは「繁殖羽」あるいは「生殖羽」というのが適切でしょう。

この換羽の過程で、繁殖期の後半には飛ぶための羽が一斉に抜けてしまうので、一時期飛ぶことができなくなります。
この時期は天敵に狙われやすくなるので、♂も♀によく似た地味な羽衣になります。
この羽衣をエクリプスと言います。
多くのカモ類は、日本に渡ってくる時期にはエクリプスあるいはエクリプスから繁殖羽への換羽中の状態になっています。

ですから9~10月ごろのカモは、♂♀の区別がつきにくく、今頃のカモは♀ばかりだという誤解の元になっています。
ある意味、この時期のカモの識別はとても面白いので、お勧めの時期でもあります。
エクリプスが繁殖羽に変化していく過程はとても興味深いので、秋から冬にかけては継続して観察されることをお勧めします。

エクリプスの識別ポイントはその種類によってさまざまですが、多くの場合は嘴の色で判断できます。
羽は換羽しても、嘴の色は変わらないからです。
その意味では、コガモとヒドリガモは難しいかも知れません。
中でもコガモのエクリプスは難問です。









♂エクリプス
オナガガモのエクリプスは、嘴の色で判断します。
首のところの白い線が出かかっているのが見えます。
これが段々、繁殖羽に変わっていくのが面白いのです。




真ん中が♀
両脇が♂エクリプス
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