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オオヒシクイ



オオヒシクイ
カモ目カモ科
体長85cm
撮影 茨城県旧江戸崎町(現稲敷市)稲波

オオヒシクイは、ガンの仲間で最大の鳥です。
日本で見られるヒシクイの仲間には、亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイがあり、識別はなかなか難しいのですが、生態はちょっと違います。

日本で見られる2亜種の他に、亜種シベリアヒシクイと亜種ニシヒシクイが知られています。
その4種の住み分けを大雑把に言うと
■北のツンドラ地帯で繁殖する2亜種
 西の方の亜種シベリアヒシクイ(ロシアヒシクイ)と東の方の亜種ヒシクイ
■やや南方のタイガ地帯で繁殖する2亜種
 西の方の亜種ニシヒシクイと東の方の亜種オオヒシクイ
という分布になります。

見た目は同じようですが、森林地帯で繁殖するオオヒシクイと、森林のない開けた環境で繁殖するヒシクイという違いがあることがわかります。

なお、日本産鳥類目録には亜種ヒメヒシクイというのもあるのですが、これは現在ではシベリアヒシクイのうちの最も東の個体群と考えられ、亜種としては認められていません。

越冬地についても、オオヒシクイは日本海側、ヒシクイは太平洋側(ほとんど宮城県)という大体の住み分けがあります。
ヒシクイとオオヒシクイがどのような割合で渡ってくるのか、また渡りのコースは、など最近までわからないことが多い鳥でした。
 「これからは日本の雁よ楽に寝よ」小林一茶
と言うように、海の向うから渡ってくるということだけはわかっていたようです。
何しろ1979年に新潟県の鳥屋野潟での、オオヒシクイ落鳥1羽の回収から、ヒシクイとオオヒシクイの野外での識別方法が確立されたというぐらいです。

オオヒシクイの最大の越冬地は新潟県の福島潟で、その他同じく新潟県の佐潟、鳥屋野潟、石川県の片野鴨池、琵琶湖、それに宮城県内各地が知られています。
茨城県の稲波干拓は関東地方で唯一の越冬地です。
上記の越冬地のなかでも突出して温暖な土地であり、ここだけに関東唯一の越冬地があるということはとても興味深いことだと思います。
わずか50羽前後ですが、極めて貴重な越冬地であるということが出来るでしょう。

一方のヒシクイの越冬地としては、宮城県の化女沼(けじょぬま-東北道の長者原SAの隣に見えるダム湖)が知られています。


ついでに
イヌガンソクという植物があります。
植物名に「イヌ」がつくと”役に立たない”ことを指しています。
ガンソク(雁足)というのは、クサソテツの別名で、その新芽がコゴミです。
ガンの仲間が歩くときの足の形に見立てたものだそうですが、ガン類は飛ぶのも歩くのも、潜るのさえも得意だそうです。
見た目よりも身体能力に優れた鳥ということが出来そうです。

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