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トラツグミ@井頭公園

トラツグミ
スズメ目ツグミ科
体長29.5cm
撮影 栃木県真岡市井頭公園










私の地元、茨城県龍ヶ崎市には頼政神社というのがあります。
神社とは言っても、小さな祠のようなもので、源頼政の墓だという伝承があります。
頼政神社というのは本来、茨城県の古河市にあるものが本家のようです。
1180年、以仁王の挙兵で平氏に敗れた源頼政が自害した後、その首を従者が持ち帰ったところ、古河の立崎(龍崎)というところで首が急に岩のように重くなったため、この地に塚を作って祀ったとされています。
この首を持ち帰った従者は、古河を拠点とする下河辺氏であると言われています。
龍ヶ崎の領主であった龍崎氏も、下河辺氏の流れであるので、このような伝承が生まれたのでしょう。
「龍崎」という地名の一致も何か関係がありそうです。

源頼政と言えば、鵺(ぬえ)退治。
平家物語によれば以下のような話です。
平安時代末期のこと。
清涼殿に夜な夜な黒煙とともに不気味な声が響き渡り、二条天皇はこれに恐怖して篤い病に臥せってしまった。
これは鵺という怪物で、顔はサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビという恐ろしい姿で、「ヒョー、ヒョー」という不気味な声で鳴いた。
側近たちは弓の達人、源頼政に怪物退治を命じ、頼政は先祖の源頼光より受け継いだ弓で見事に鵺を仕留めた。
退治された鵺は船に載せられ、鴨川に流された。
淀川を下った船は河口付近に流れ着き、ここで土地の人々に葬られた。

淀川河口近くの都島には、今でも鵺塚があります。
鵺を載せた船は海を漂って芦屋川と住吉川の間の浜に打ち上げられたという説もあり、芦屋にも鵺塚があります。

・・・・・・

今日では鵺の正体はトラツグミであるというのが定説です。
この鳥は夜中に「ヒョ~~~~、、、、、、ヒョ~~~~、、、、、、」と気味の悪い声で鳴きます。
夜鳴く鳥でも、ヨタカの声は「キョッキョッキョッキョッ・・・」と延々と続く声で、なかなかに風情があるものです。大河ドラマでも夜間のシーンには欠かせない効果音になっています。

私がトラツグミの声を初めて聞いたのは、奥日光の山中での真夜中でした。
その後は、夜というより早朝に聞くことが多くなっています。
夜は飲んで早々と寝てしまうのが原因のようです。

この声を薄気味悪いと聞くのは、思うに鵺伝説の影響もあるかも知れません。
万葉集でも鵺鳥(ぬえどり)として登場するトラツグミの声は、むしろ哀愁を帯びた寂しげな声として詠まれているようです。

トラツグミは低山から亜高山帯の森林で繁殖し、冬は低地に移動します。
都市部の公園などでも越冬することがありますが、なかなか明るいところには出てこないので、撮影しにくい鳥です。
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